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・・・素人の私が言うのもなんですが、中国や書道に詳しくなくても、とても良い「入り口」となり得る作品でした。
オススメな人:中国古代文化に詳しい方、書道物などの骨董品を集めている方、詳しくなくても芸術に興味のある方
書画学博士の米ふつの特異なキャラは、常に笑いを誘う。そして、徽宗皇帝と米ふつの息子米友仁の交流、それに米ふつの美人の弟子の桃葉が彩りを添える。
横山光輝の「三国志」や「殷周伝説」などの中国歴史の戦記ものとは、まったく違った味わいがある。平和な時代の中国文化の一面を見せてくれる。(しかし、時代は決して本当に平和だったわけでもなく、北宋は遼や金といった異民族の脅威にさらされていたはずなのだけれど)
あえて、言えば、その異民族の脅威みたいなものが、それとなくちりばめてあれば、より深みのある作品になったのではとは思う。
しかし、一番の関心時は、著者はなぜこのテーマを選んだのかということ。著者佐々木泉氏の経歴が知りたくなった。
80年代頃は、こういう中国ものって、ほとんどサブカルチャーの領域には出てこなかったのだけど、最近はマンガでもよく見かける。『北宋風雲伝』やこの『墨戯王べいふつ』もそう。『三国志』や『水滸伝』『岳飛伝』にくらべると、歴史の血湧肉躍る一大エンターテイメントというわけではないけれども、もともと中国文化が好きな僕にとっては、こういうマイナーな領域での作品というのは、とても興味深い。なによりも、マンガは、文字では表現できないビジュアルを表現できるメディアだから、敷居が一気に低くなるという良さがある。こういう尾もろい作品がたくさんでてくれると、うれしい。まぁ間違いなく、この流れは小説家の田中芳樹さんの創りだした流れだろうね。もともと三国志や漢文など中華文化圏の辺境といえども末席を飾る日本としては、受け入れる素性は十分すぎるほどあっただろうからね。ところで最近、習字の漫画ってよく見る。現代が舞台だけど、『かきくけこ』とか。すごいマイナーだけど、なんかブームでもあるのかな?。
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