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増補 検非違使―中世のけがれと権力 (平凡社ライブラリー)
 
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増補 検非違使―中世のけがれと権力 (平凡社ライブラリー) [単行本]

丹生谷 哲一
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

平安時代に設置され、軍事・警察を司った“令外の官”―長くそうした存在としてだけ考えられてきた検非違使は、じつは中世、天皇の行幸や祭礼、大葬など国家的大行事の掃除を担当、キヨメを職掌とする中世被差別民を統轄し、ケガレを管理する権力だった。中世天皇制の特質を担い、中世身分制の形成に深くかかわる検非違使の全体像を描き出した名著が新論文を増補して再登場。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

丹生谷 哲一
1935年愛媛県生まれ。京都大学文学部卒業。専攻、日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 483ページ
  • 出版社: 平凡社; 増補版 (2008/08)
  • ISBN-10: 4582766463
  • ISBN-13: 978-4582766462
  • 発売日: 2008/08
  • 商品の寸法: 16 x 11.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By まげ店長 トップ500レビュアー
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検非違使といえば、普通に思い浮かべる事は「平安時代の警察機構」ではないでしょうか。
こうした視点での資料は他に出ているようです。
本書は穢れを清める被差別民を、検非違使が如何に管理していたか?という、もう一つの
視点からの検非違使の姿です。
(表紙の絵を見て、分かる方は分かるはずですね)

被差別民自体を対象とした資料は網野善彦氏や脇田晴子氏などが多くの著述をされています。
意外と取り残されているのが「穢れを取り仕切る検非違使」です。
大変に貴重で面白い資料だと思います。
一方で平安時代京都の被差別民に関する区分の説明が大変に分かりやすく、被差別民研究の
方にも最適な参考書として役にたつと思います。

放免(ほうべん)に関する記述を賎民とは何かで観ました。
検非違使が使う放免に関する資料として併読されても良いのではないでしょうか。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
歴史について何か歯ごたえのあるものを読みたいと思っている人に、この本を薦めたいと思う。ある編集者による著者へのファンレターが巻末に載っていて僕が言いたいことをうまく説明してくれている。「これはまことに不思議な代物で・・・」と始まり、一見無愛想でガチガチの論文のように見えるけれども、実は深み、厚み、ふくらみと暖かさがあって、中世史についての特別な知識がなくとも現代に生きる自分の関心とどこかで共鳴しあえるのがとてもいい、と。
横井清氏の本を読んで、中世の差別的身分制の拡大と固定化における陰陽道(おんみょうどう)・浄土教の大きな役割について教えられたのだけれども、検非違使(けびいし)の役割も決して無視できるものではない、としたのが本書だ。検非違使は、これまでは軍事・警察・司法を司る面が主にとりあげられてきたが、著者はむしろ国家的イベントをとおして中世的身分秩序を形成していったことを緻密に論証する。例えば、検非違使は京の賀茂祭では非人を清掃の任にあたらせるとともに、自らその祭列の先頭にたって、国家的な統制の表徴的な姿を演じて見せたのだ。この本を読み進んでいくと、けがれときよめの操作による差別的身分制が中世国家の要になって機能していた、という姿が鮮やかに浮かびあがってくる。
著者は、内気でいつも自信に乏しい自身の性格を一度ならず述べている。故郷の愛媛の村については、驚くべきことにその一木一草まで鮮明に記憶していると言う。高等学校の教職にあってほとんど研究から遠ざかっていたが、内面の変化から、また佐藤進一氏らの先達からの励ましをうけて研究を進めてゆく。何か、学問と人生とでもいうべきものが伝わってくる本なのだ。
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