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増補 折口信夫論 (ちくま学芸文庫)
 
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増補 折口信夫論 (ちくま学芸文庫) [文庫]

松浦 寿輝
5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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第9回(1996年) 三島由紀夫賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

主著『死者の書』に代表される折口の幻惑的な世界。著者は「ふと折口みたいな文章が書けたらと夢見てしまう心の弱さを自分の中で力まかせに抑圧してしまうことをせず…折口の言葉そのものの中で折口から遠ざかろうと努める」(本書後記)という姿勢でその世界に挑む。それにより古典的な伝記研究とは一線を画し、折口作品そのものを読み解き、作品と密着した批評の言葉を発生させることで、他の折口論にはない本書固有の表現を勝ち得た。特異な言葉の魅力を具えた折口と、詩・映画評論でも才を発揮する芥川賞作家との深遠なる闘い。そこから評論を超えた言語空間が生まれる。第9回三島由紀夫賞受賞作。

登録情報

  • 文庫: 256ページ
  • 出版社: 筑摩書房; 増補版 (2008/6/10)
  • ISBN-10: 4480091521
  • ISBN-13: 978-4480091529
  • 発売日: 2008/6/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
よくここまで全編何を言っているのか分からない書物が書けるものだと感心する。要するにポストモダンいんちき哲学だから論理も実証も何もなくて、散文詩みたいにずらずら言葉を並べて、いかにもそれらしければいいということか。荒川洋治は「官僚的」と書いていたが、官僚はこんな意味不明な文章は書かないだろう。著者は東大教授だが、くれぐれも学生はまねをしないように。これは現代詩の一種である。
このレビューは参考になりましたか?
28 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
現在、折口研究では欠かせない一書が待望の文庫化。否応もなくひき込まれる折口の言葉の魅力と危険をともに見定めようという、「表象」にこだわりつつ反発する松浦さんにしかできない芸当です。

あからさまに引用されるデリダだけでなく、なにげなくドゥルーズにも目配せしているのを探すのも面白いかも。

エクリチュール論、天皇論、日本語論、ホモソーシャル論という壮大な構想をつらぬいているのは「不可能性」と「憑依」。折口は「もの自体」への不可能な接近をいかに試みたか。折口の言語活動のもとにある「憑依」がいかに日本的な権力構造なのか。すばらしい!

そして「あとがき」で赤裸々に吐露される松浦さんの心情。。。あー、この人は本当に「文学者」なのだと再度確認できます。
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