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増補 スペースシャトルの落日 (ちくま文庫)
 
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増補 スペースシャトルの落日 (ちくま文庫) [文庫]

松浦 晋也
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

2010年秋に退役予定のスペースシャトル。機材を再利用し、低予算で宇宙への定期運航を実現させるというコンセプトのもと、年間50回の打ち上げを目指したが、実際は09年でわずか5回だった。一方で費用は大きく膨らみ、さらに国際宇宙ステーションの完成遅延など、宇宙開発全体に大きな影響を及ぼしている。なぜ、どこで計画が狂ってしまったのか。文庫化にあたっては大幅に加筆し、最新の現状をレポートする。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

松浦 晋也
1962年東京都生まれ。慶應義塾大学理工学部卒、同大学院政策・メディア研究科修了。日経BP社に入社後、「日経エアロスペース」誌などの記者を務める。現在はフリーの科学ジャーナリストとして、宇宙開発関連のテーマを中心に、積極的に発言を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 295ページ
  • 出版社: 筑摩書房; 増補版 (2010/3/12)
  • ISBN-10: 4480426892
  • ISBN-13: 978-4480426895
  • 発売日: 2010/3/12
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.7 x 1.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫|Amazonが確認した購入
文庫化にあたっては大幅に加筆されただけあって、読み応えがあります。

そもそも『落日』という言葉の意味は「沈もうとしている太陽」のことですが、この宇宙船を宇宙(そら)に上げちゃいけなかったのですね。事故の確率について、10万分の1というのは「300年間毎日シャトルを飛ばして1回事故を起こすということ」に相当するそうですが、実際には30年間に2回も大事故が起きました。シャトルが打ち上げられなければ、14名もの命は失われることはなかったのです。これは無駄な公共事業としての原発と一緒。教訓、10万分の1と言われたら疑ってみよう!

つねづね、今から40年近くも前にアポロ11号が遥か38万キロの月にまで到達しているのに、いまだに高度500kmあたりで人類がとどまっているのか不思議に思っていました。米ソの軍拡、宇宙開発競争が終わっちゃったから仕方ないのか、ぐらいしか考えていなかったのですけれど。本書にあたって、目から鱗。翼から断熱材。

あー、あのスカート付き。4本足のソユーズの方が“結果的に”正しい解答だったわけですね。そうかそうか。知らなかった。この本が素晴らしいのは単に失敗、過去の愚行を糾弾するだけでなく、その反省も含めて今から何をどうするべきかを論じているところです。でも松浦さんは、基本「ロケット野郎」なので(笑)ロケットに対する愛着が強すぎますな。(解説書いているホリエモンも同様ですけど)

「(宇宙エレベーターが完成したら)軌道上への輸送コストは、おそらくH-IIAの百分の1以下、あるいはもっと安くなる。それこそ人類の宇宙進出は一気に進むだろう。」(P280から)そそ。これですよ、これ。(お約束お約束)

一つだけ「翼」について擁護しておくと。ロケットとミサイル、似てるじゃないですか。というか基本が一緒だから。翼がついていると「平和利用」って感じは確かに出るんですよね。(みんなそれにも騙された)
日本のジャーナリストが自分で調べて、これだけのことが分かっているのに──「偉い人には、それが分からんのですよ」、分かれっちゅーの。無理な注文かなあ。「認めたくないものだな。NASA自身の、古さゆえの過ちというものを」ダダダン!
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By ふぁんどり VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 本書は2005年5月に出版された単行本に、100頁ほどの第5章「スペースシャトルの次に来るものは」を加筆したノンフィクションです。
 スペースシャトルのあのでっかい羽根が役立たずの「無用の長物」であり、シャトルが失敗した計画であることは、私もSFモノの端くれであるため一応知識として知っていました。いくら科学音痴でも、でっかい羽根を打ち上げるのがでっかい無駄であることくらいは想像がつきます。
 しかし、著者によれば、シャトルはそもそもが誤っており「誤った設計コンセプトから誤った全体構想が生まれ、誤った全体構想を実現するために、細部に様々な誤りを内包したシステムが開発された」と表現します。
 ではなぜ、誤った設計コンセプトが採用されたのか。それはスペースシャトルがアメリカにおいて「公共事業」であり、宇宙と勝負する技術面に地上の政治の論理(おらが地元に雇用を)が反映されたからであると著者は分析します。そしてバラ色のスペースシャトルというバブルが、アメリカのみならず世界各国(ソ連を除く)の宇宙開発に深刻な悪影響を及ぼし、停滞させてしまったと指弾しています。
 書き下ろされた第5章では、スペースシャトルの失敗を踏まえ、これからの宇宙開発のあり方を模索します。……私はオーパーツのような技術があらわれ、軌道エレベータが実現することを切に望みますが。
 それにしてもショックだったのが、我が国宇宙開発の停滞。まさか、H-2Bロケット後継機の開発が予算不足でスタートすらしていないとは……。宇宙開発を政治主導にすると制度を創ってはみたものの、その政治の混乱でどうにもならないとか。情けなくて涙も出ない。
 最後に。解説は堀江貴文氏。「あの」ホリエモン。今はロケット事業に執心しているそうで、解説文は至極真っ当。驚くくらい。
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12 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
物理好きなので、宇宙物がすき。スペースシャトルはあの主翼がかっこよく、安易にハイテクイメージがあったが、考えてみれば非効率なのは自明であった。歴史ものとしても面白いが、ちょっとNASA批判の仕方がしつこいかな。
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