「昆虫の図鑑採集と標本の作り方―野山の宝石たち」の改訂版で、掲載種数が500ほど増えている。初版もすごかったが、この小さな本で2542種とは半端ではない。解説が簡潔かつ丁寧で、九州南部から沖縄の種を中心に、一通りの普通種が同定できるようになっている。とくにすばらしいのはチョウとトンボで、チョウについては九州沖縄の全種が掲載されており、迷チョウはもちろん、今後飛来する可能性のある種までが掲載されている。その他の分類群も充実しており、採集法や標本の作り方まで解説してあって、この地域に住む初心者や子供にはもっともお勧めできる図鑑である。また、多くの種は西日本で重なっているので、本州西部や四国の人たちにも有用である。