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増補改訂版 家族で語る食卓の放射能汚染
 
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増補改訂版 家族で語る食卓の放射能汚染 [単行本(ソフトカバー)]

安斎 育郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

食品汚染が心配。どう対処したらいいの?お母さんたちの疑問に答え、放射性物質、放射線、放射能、などの必要知識を解説!原発社会に必須の1冊。チェルノブイリ事故の防護対策を活かし、福島第一原発事故の現状を増補・解説!

内容(「BOOK」データベースより)

食品汚染が心配。どう対処したらいいの?お母さんたちの疑問に答え、放射性物質、放射線、放射能、などの必要知識を解説。チェルノブイリ事故の防護対策を活かし、福島第一原発事故の現状を増補・解説。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 224ページ
  • 出版社: 同時代社; 増補改訂版 (2011/4/26)
  • ISBN-10: 4886836968
  • ISBN-13: 978-4886836960
  • 発売日: 2011/4/26
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By ワッフル 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
全部で4章のうち、第1章が著者の略歴で原子力発電に対する立場など(全部で18ページ)、第2章が放射線とは何か(89ページ)、第3章が放射線の人体への影響(31ページ)、第4章が食品の放射線汚染への対処の仕方(50ページ)です。その他、巻末に資料が12ページあります。家族で語るの書名の通り、中学生でも理解できる(と思われる)易しい説明です。この本は1986年のチェルノブイリ事故の不安に答えるために書かれたものの増補改訂版です。

著者の言う通り「科学的にこわがる」ためには、放射線とは何かをちゃんと知らないとなりません。必要以上に恐れてはいけないし、恐れるべきことを軽視してもいけません。ですが、専門家向きの本は高度な物理や数学の知識を前提にしていますから一般の人には取っ付きにくい。かと言って一般向きに書かれた本の中には、書いた本人が理解していないのではないかと思われるような初歩的な間違いや大切なことの書き落としがあります。この本の第2章は易しい説明でありながら科学的に正確で押さえるべき要点をしっかり押さえてあります。

放射能の単位のベクレル、照射線量の(旧)単位のレントゲン、吸収線量のグレイ、線量等量のシーベルトの意味は何か、きちんと誰にでも分かりやすい(と思われる)説明をしています。ベクレルは崩壊(壊変)の数であって、放射される放射線の数を意味しないことなど、意外と間違って理解している人もいるのではないでしょうか。また、逆二乗則が点光源に対してしか成り立たないことを述べているのは、一部の本やテレビの発言に誤解した説明(作家の広瀬隆さんなど)があるからでしょうか。一般の人が誤解しやすいところを先回りして説明してあります。大学の中にずっといた先生にはなかなかそういう説明は出来ません。著者が一般市民の質問に答えてきたからだと思います。

第3章で健康への影響を述べていますが、結論は浴びないに越したことはないです。要するに、ここまでは安全だという「閾値」がないということです。私は生物学や医学を良く知りませんが、今まで読んだ本の多くも閾値はないという立場でした。学会等でどういう評価をされているか知りませんが、閾値があるという説もある(あった)そうです。驚いたのは、年間50ミリシーベルトという制限がありますが、その制限の下で現実には5ミリシーベルト程度しか被曝していない例から決められたそうです。こういう数字の裏を知るのは大切と思います。

第4章が食品汚染です。チェルノブイリ後の輸入食品の暫定基準の計算の前提を載せています。さまざまな仮定、不確定要素が入っていることが分かります。食品の放射能の測定方法を簡単に記述しているのは良いと思います。知らずに食品を計ろうとしてG-M計数管(ガイガーカウンタ)を購入する人さえいます。厚生省が輸入させなかった食品の汚染量を公表していることについて、著者は「輸入が許可された食品の汚染状況をこそ私たちは知る必要がある」と述べていますが、全くそのとおりと思います。その後、放射能濃度と放射線のエネルギーと半減期と食べた量と食べた人の体重から被曝量を求める公式を載せ、その結果を使いスパゲティやお茶など実際の場合の摂取量を仮定して計算例を示しています。食べて良い悪いの判断は読者がすることになります。なお、一部旧単位のレム(rem)を使っている部分があります。1レム=10ミリシーベルト、1ミリレム=10マイクロシーベルトです。

この本を高木仁三郎さんと渡辺美紀子さんの『食卓に上がった放射能』と検討される方も多いと思います。どちらもチェルノブイリ後に国内で輸入食品に不安が高まったときに初版が書かれたものです。食品汚染の資料集としては高木さんらの本が詳しく、放射線の基礎的な説明はこちらが優ると感じました。高木さんらの本が原子力発電反対の立場が鮮明なのに対し、この本は科学的な説明に徹しています。なお、著者は反対の立場で、おそらくそのために昇進できず、「万年助手、東大を去る」と新聞に書かれたそうです(p18)。両方買っても良いし、放射線の一般向きの説明には、この本の代わりに5月31日に増補改訂版が出る野口邦和さんの『放射能のはなし』にしても良いと思います。一般向きで科学的な本として3冊とも良書です。
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 放射線被曝の単位について、解説がその単位の構成されている構成や原因から細かくなされていて、非常によく理解出来ます。放射線の危険性や基準について答えだけを知りたい場合には少し大変な内容とも言えます。けれども、初心者ではあっても、この時代では、放射線について無知でいられるわけでもなく、結局はこのような基本に忠実な解説は必須かつ急がば回れなのかも知れません。ラド・レムからベクレル・シーベルトが何を表現しているのか、丁寧に示されていました。特にベクレルとシーベルトの計算が実際の食品を例にして何度も解説されています。

 あとがきで、「科学であれば、ある量の牛乳での甲状腺の被爆線量は?と問われれば、原発に賛成だろうが反対だろうが同じ結論に導かれるでしょう」とあります。これはこの本と著者の立場をよく表していると思います。著者自身は放射線の労働災害の裁判などにも関わったことがあるようですが、特に放射線の危険性を強調するために論を進めるということはしていません。その分、知識の無い一般の人にとっては良い教科書になっています。
 特に、原発事故による人工的に放出された放射性物質については、自然界に元からある放射性物質と原理的には同等のものとして扱っています。自然界にも放射性物質があるということは人工的な放射性物質が安全ということではなく、自然界のものも量が大きければ危険であり、規制の必要もあると書かれています。最終的には両者の総和としての内部被曝が充分に安全な量に留まることが必要だと考えられています。

 食品汚染について、個々の食品の放射性物質の濃度より、個々人が消費した食品による総量としての放射性物質の量が問題であるとなっています。例えば、お茶の葉などは、kg当たりの汚染度が高くても、消費の量として考えると、数グラムに留まるので、放射性物質の量としては数10年単位で見ても問題にはなりません。逆にスパゲティーなどは、消費量が毎日数百グラムになる可能性があるので、汚染度が高い場合は注意が必要です。
 著者の食品汚染に対する態度は、ベースとしては科学的な客観的な事実を根拠に持つこと、しかし最終的な安全性の判断は科学的な判断の外にあり、個々人が自由に判断・発言するべきもの、という風に感じられました。(しかし、基本は放射性物質の汚染は極小化しなくてはいけないとも書かれています)。

 放射性物質特有の危険性として、半減期が過ぎて放射線放出した核種が別の放射性物質に変化し、それがまた放射線放出をして別の核種になるという、系列崩壊という現象の解説があって、これはよく理解していなかったので非常に参考になりました。

 内部被曝に関して、ベクレルという単位の説明とからめて、放射性物質の体内量は毎日摂取したとしても残存量はある平衡値に収斂していくとあります。つまり、物質本来の半減期と体外へ放出する量があるので、摂取量がある値までなら、両者が平衡するある値(量)でバランスされるということです。そこから簡単な計算で年間のシーベルトが計算できます。
 もうひとつ、子供が大人より被曝感受性が高い理由に、放射性物質の濃度という観点から見ると同じ量の汚染度の食品を摂取しても、子供の方が大人より体重と体積が小さいので、単位kgあたりの被曝量が大きくなってしまうそうです。

 この本は、原理的なことをなるだけ正確に伝えようという態度なので、
予備知識を最初に手に入れるためには良い本でした。
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By Lestat
とても分かりやすく放射能に関する単語や単位や
各国の歴史概要が書かれています

素人にも非常に分かりやすく
ここは読み飛ばしても良いですよ、というようなポイントも明記してあり
とても親切な本です

ただ、
食品や食品の汚染による食事に関する記述については
題名に挙げられる程の記述量がありません。
と、いうかほとんどありません。

現時点で当書籍を手に取ろうと思う方は
東電の事故による汚染に何らかの恐怖をおぼえ、
東電による災害が食品や食事にはどのような影響を及ぼし、
どのようにご飯を食べたら良いのかを心配していると思います

正直その点はあまり解決できないのではないかと思われます
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