「告白」の衝撃を忘れられず読み続けている人多いでしょう。
私もその一人だったが、勿論もぅとっくに作者にとって「告白」こそ
異質であることはわかってるつもり。
新作が出るたび毒気や技巧が薄まってゆくのは仕方ないにしろ
それに変わって別の味わいが出ればいいと思っていた。
けど鼻につく乙女チックな面ばかりが色濃くなり,味に至らず
内容の薄味は増すばかり。
特定の年代の,趣向性の同じ人達だけに支持される作家になってるナと思いつつも,
作者の学級委員長してました的な優等生文章も嫌いではなく,
なんだかんだ全部購入し読んでいる。
持ち味を活かしながら新境地を見出す実力派である、と信じて。
でももう限界かもしれない。
私はせっかちなので風景描写などが凝りまっくった作家は苦手だが
それでも本作の,特にラスト数ページにおける行動と台詞ばかりの文章には
ちょっと呆れてしまった。
あれ?これはドラマの脚本か?小説ではないのか?と思う位で,
描写の省略にも程がある気がした。
誰それと誰それがやってきました
「台詞」
誰それは言いました・
「台詞」
私は答えました
「台詞」
そんな感じ。
中盤から終盤は早く切り上げて家事がしたいと思いながら書きました、
みたいな。
そんなに出版社から新作をせがまれているのか,コンスタンスに出してるが
そうしないと作家生命が絶たれるという危機感があるのか,知らないけど
世に出す訳だから内容も文章も,もっと煮詰めろと言いたい。
ミステリーじゃなくっても下手なドンデン返しなどなくてもいいし
本屋で平積みにされてなくても探すからもっと時間をかけて書いてくれ。
と言いたい。