本書はパーソナリティー障害の患者の治療に携わる
方々(医師・看護師・臨床心理士等)のために書かれています。
パーソナリティ障害の患者は、往々にして
治療を求めながら治療を受けることを拒否したり
医療行為を妨害することもあります。
治療者をあがめたかと思うと非難の言葉をあびせたり、
突然治療を中断したり再開したがったり、自殺を試みたり
とかく両義的でわかりにくいため、
治療サイドに、この障害に対する知識と理解が十分でないと
相当なストレスになります。
避ける医師もいます。
本書には正しい知識や新しい研究成果だけでなく
さまざまな臨床例が紹介されており、
十人十色の様相をみせる患者への応用の手立てとなることでしょう。
果敢にこの障害の患者の治療に挑む
治療者たちがくじけそうになる時指針となってくれると思います。
患者に振り回される身近な家族にとっても本書は
その複雑な様相をみせる患者の生きづらさに対する
理解を深めてくれるでしょう。