前著「場の論理とマネジメント」のファンとして、非常に楽しみにしていた本です。
納得性の高い理論ながら、やや複雑な「場の論理」をどう実行していくのか、
期待して読んだ感想は、「ひとつの解答は見えた」「でもその解説に終わった感じ」です。
能率協会との共著なので(伊丹さんが書いているのは一部の章のみ)
彼らが推奨するKIと呼ばれる手法と、場の論理の関係性の視点で
全体が描かれています。
KIが行う「場」づくりを生かしたBPRの手法には、納得できる点が
多くあり、参考になりました(これがいいところ)。
しかし、要は、KIの解説に重きが置かれているため、
本来、場の論理が持っている多くの可能性を、やや封印している感もあり
(M&A対策の部分は、各論が物足りない面もあり)ちょっと残念。
KIを知りつつ、その視点から、場の論理を読み直すには読み応えのある本ですし
逆にいえば、それぞれが、ここにないものを自分で考えていくことで
さらに発展形をイメージできる本だとも思います。なので4つ星ですね。