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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
リメディアル・教養向け,
By delmonta (東京都板橋区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 基礎化学12講 (単行本)
高校で化学をしっかり学ばずに大学理系に来てしまった人の再学習(リメディアル教育)や、あるいは文系の学生向けの一般教養の授業に向いている本である。高校生向けの発展的テキストとしてもいいかもしれない。ただし、これだけで大学の「物理化学」といった科目のレベルに追い付けると考えてはいけない。前書きにいわく、「『これだけは』学んでほしい」という内容を盛り込んだという。そこで中身だが、高校でしっかり化学を学んでこなかった人も想定して、原子説などの丁寧な説明が盛り込まれている。 一方で、化学系・材料系を専門とする人にとってはのちのち必須になるシュレディンガー方程式や、微積分を駆使した反応速度論も展開されない。高校化学を延長する形で、ベンゼンのπ電子、水の孤立電子対の広がりかた、酸素ガスの常磁性の理由、といった話は丁寧に盛り込まれている。 もっとも、エチレンのπ電子(二重結合が回転できない理由)とcis/trans異性体、あるいは光学異性体などの話は出てこないが、これはこの本を読み終わってから有機化学の講座でしっかり学んでほしい、ということなのであろう。
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