たいていの現代文の問題集は、問題の解説のみに終始している。「本文にこの文言があるじゃないか。だから答えはこれなんだよ」といわれても、その本文からの証拠のつかみ方がわからない。この本では本文をそのまま写しだして、構造をしっかりとつかめる図式を書き入れている。
元々、現代文は「あなたはこの文の内容が読みとれますか?」というところから問いを出している。だから、「次の本文を読んで、次の問に答えなさい」と前置きがなされているのだ。逆に本文の読み方を身につければさほど問題はない。文系は、長い文の内容理解を疎かにしてはいけないのである。そこから自分の考えを構築してゆくのであるから。
本書の利用法は、問題部をコピーして本文にマークをつけてゆく。百文字要約して、この文の内容について何を聞かれても大丈夫という状態で、問題解答に移る(初めのうちは一日開けてからやる)。作業終了後、本文解説と百字要約の照らし合わしをし、誤読箇所を修正後、解答の修正。その上で、問題解説を読む。何故、この部分にマークがつくのか、この答えになるのかを納得するまでつきあわせることが重要。