東洋医学を大学で学んだものの、医学としての論理性が皆無であると感じていた。
その一番の理由として、西洋医学用語を用いて東洋医学を説明する先生があまりに多く、非常に違和感を感じていたからだ。
東洋医学は、東洋医学を育んだ思想の元に経験を重ねて、論理的に体系化し成り立つものであるはずだし、それを根拠としなければ経験則にのみ成り立つただの民間療法でしかない。
そんな思いを抱いていた折出会ったのがこの本である。
全篇に渡り東洋医学の最も基礎になる部分を述べている。
参考に列挙すると
気、血、津液、神 、五臓六腑の生理、経絡、病理、弁証論治、四診。 八綱、気血津液、臓腑、病因、六経、衛気営血、三焦の各弁証。 予防、治則、治法。
そういった内容が、気一元の思想を元に、シャープで簡潔な文章でもって、 きっちりとした古典に基づきながら論理的に展開している。
何より実際に臨床に当たっている先生方が書かれた本であるからか、問診で重要な事や、漢方薬の使い方がサラッと書いてある。
その短い一文がまた非常に良い。
卒業して2年経ち、繰り返し繰り返し読んでも、まだまだ勉強になる所ばかりで、本当に良い本であると感じる。
初学者には最高の本であると自信を持って勧める。