本書は2004年4月に初版発行後、7年半以上の期間、一貫して不動産投資ビジネスにかかる市場・戦略・利益について改訂を重ねて来た筆者による『不動産投資ビジネスの成長』に焦点を当てた良書です。
直近の2008年5月付け改訂版(前書)と今回の第3版(本書)と比べると、前書の第1章「不動産投資ビジネスの時代」の内容を大きく書き換えて、本書の第1章では「新たな成長ステージに向かう不動産投資ビジネス」としたテーマとしており、前書までの
・実務の場面に応じて知識を得たい人のための早見表
・とりあえず要点を押さえたい人のための「ポイント整理」一覧
・コラム
に加えて、より見やすくなった
・よくある疑問
・索引
は、不動産投資の類書には見られない、読者が理解しやすい構成になっていると思います。
また、本書では、第1章のほかの章においても今後の新たな世界的・グローバルな視点で当該ビジネスを捉えた項目が加筆されており、数多い図表が見られ、2011年12月現在の当該ビジネスの実務に即時的に活用できる良書とも言えるでしょう。
過去の土地神話の時代から今日の新たなステージを迎える不動産投資ビジネスは、前書までの改訂を重ねた内容に新たな内容を加えて引き継いだ本書を利用しながら、過去・現在・未来の連続性を保った視点で当該ビジネスの市場を概観したり、今の実務に活かしたりすれば、今後の当該ビジネスのみならず、不動産金融ビジネスを含む不動産関連ビジネスの方向性が、より鮮明に見えてきそうです。