(+)
とってもロジカル。理論先行の基本書。内田民法が事例中心であるのとは正反対。
学説の発展の経緯と最新の理論を平明な文章と構成でさらっとまとめてある。
そのあとに軽く判例の見解が載っているかんじ。
判例の事例の紹介はほとんどなく、判例集の参照回してある。
メリハリの利いた構成で、内田民法のように一つのセクションが数十ページに渡
って続くような事はない。
例えば、三時間もあれば債権者代位が大体分かる本なんてそうないだろう。
(−)
ところどころ省きすぎの部分がある。
大村先生自身、簡潔なのがだいぶ批判をうけたがそれも利点だと思っている、と
おっしゃっている。
事例が読めないのもなんとなくぱっとしない印象を受ける。
内田先生と大村先生を併読していくのが無難と思う。理論から入る人は大村先生
を読んでから内田先生。事例から入る人は内田先生から読んで大村先生。
内田先生がシェアはナンバー1だが、あれはほとんど理論・学説が載ってない。
判例を読むにしろ、評釈を読むにしろ、論理パズルを解くにしろ、いろいろな考
え方とわかっていて、実際の事例を掴んでいないと身についた思考力にならない。
2冊はちょっと、と思うかもしれないが、山本先生の辞典のような本を相手する
よりいい(それにあれは箇条書き形式なので記述の流れがつかめない。)。
よのなかなかなかうまくいかないものだ。