定評のあるCASL2の入門書!
(評者のように)CASL2についての事前知識が全く無い読者であっても、このテキストの「学習の仕方」のページで記述されている方法でしっかりと学習していけば、十分な実力をつけることができると思う。
本書の「勉強の仕方」とは、
1、解説をしっかりと読むこと。
2、付属のシミュレータを使って、実習問題を確実に解いていくこと。
3、実習問題を解いて理解できたことをノートにまとめていくこと。
である。
本書付属のシミュレータは秀逸である。シミュレータを使って実習問題をどんどん解いていくことによって本書の理解が深まると思う。本書の実習問題はそのように工夫されて作られていると思う。
また、本書では「F式表記」という独自の表記スタイルで解説されている。この表記を用いた解説は大変分かり易く、基本情報の試験問題を解くときにも、この表記法はそのまま応用できると思われる。これは大変便利である。
ただし、本書は資格試験の対策本にありがちな、試験によく出題されるポイントや要点を解説していくだけのテキストではない。むしろ、時間をかけて基礎から確実に実力をつけていくことができるように構成されたテキストである。したがって、ある程度の勉強時間を確保できない人は本書は向かないかもしれない。しかし、要点だけを解説しているようなテキストでCASL2を勉強しても、残念ながら、基本情報の試験問題を解くことができるだけの実力をつけられないと思う。
CASL2の学習書は定評のあるものを他にも何冊か購入したが、そのなかでは本書が一番分かり易いと思う。特に教育的に配慮された付属のシミュレータが素晴らしい。
(注意)
第3版への改訂でページ数が増量されたせいなのか、脚注などで指示されるページと実際のページが整合的ではない箇所がいくつかある。本書での学習自体にはまったく支障をきたさないので問題ないが、今後訂正されることを期待したいと思う。