Wordpressの2011年版デフォルトテーマ「TwentyEleven」は、
端末の解像度に応じてシームレスにデザインが変わる等、
ウェブサイトが、PCからタブレットやスマートホン等の
多様なブラウザ環境への対応が求められる昨今、
注目されている高機能なウェブデザインのプログラムです。
その一方で、昨年のデフォルトテーマ「TwentyTen」に比べて
ファイルの数が倍増し、複雑さが増しています。
今回、「TwentyEleven」をカスタマイズして、オリジナルのテーマ作成を
考えておりましたので、本著作の趣旨に適切かと思いこの本を買いました。
確かに「TwentyEleven」のHTML,PHP,CSSについての解説が細かに書いてあります。
しかし、各ファイルのプログラムに関する記事があるにも関わらず、
その行数が書いてないのは不思議な印象がありました。
特に「TwentyEleven」のCSSは2680行もあります。
エディタを用いてCSSによるデザイン変更をする事は多く、
行数が分かれば検索機能を使わなくても良いので便利な気がします。
一方で、FirefoxのFirebugを使えば
HTMLに対応するCSSを容易に発見出来ますので、
これで十分のような気もします。
逆引きが不便となると、本書の価値が無くなってしまいます。
また、全てのファイルの説明があるわけではありません。
例えば、言語変換ファイルはカスタマイズ上結構重要だと思うのですが、
本著で詳しい解説は省略されています。
また、冒頭のローカルサーバーの設置法は、知らない方には便利でしょうが、
それならカスタマイズ上十分なセキュリティー設定法まで解説してあげたら、
より丁寧だと思います。
HTML,PHP,CSSその他のカスタマイズをターゲットとしているであろう本著に、
Wordpress管理画面のみでのカスタマイズ法の解説を中途半端に掲載していたり、
「TwentyEleven」の解説をするという本の趣旨がぶれているような箇所もあります。
ちょっとした工夫でもっと便利な本になると思います。読む価値は十分あります。
「TwentyTwelve」の解説本が出たら、また買ってみようと思います。