端正で洗練された吉田アキラさんの作画はとても美しく、表紙を見ただけでも購入しようと思えた。
ただ、執事を扱った物語はいくつかあると思うがかなり薄っぺら感は否めない。
少し人間不信ぽい高飛車な主人に仕えていた執事が亡くなり、若く美しくミステリアスな執事が現れる。
彼を雇うかどうかをチェスで賭けをするのだが・・・。
恋心はいつ芽生えたのか?何故、どうして体の関係にもつれ込めたのか?
その過程というか恋へ傾むく主人公の気持ちが、蝋人形のように読めない。美しいだけではダメだという典型。
情感は良いがはしょられすぎてイマイチ2人の恋としての物語に入り込めない。
BLに必要な色っぽさや切なさに欠ける。淡白すぎる。
作画や雰囲気は良いだけにかなり残念。原作と作画が別とういう難しさがそのまま現れている。
それを差し引いても、吉田アキラさんの本は購入するだけの価値ある美しさがある。