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城をとる話 (光文社文庫)
 
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城をとる話 (光文社文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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本書は、1965年に「カッパ・ノベルス」から刊行されて以来一度も判型を変えて出版されることなく、幻といわれていた司馬遼太郎の名作を、初めて文庫化したものである。石原裕次郎の依頼で書き下ろされたというこの作品は、1965年1月から日本経済新聞夕刊に連載され、『城取り』と題された石原主演の映画は同年3月に公開されている。若き日の石原を彷彿(ほうふつ)とさせる豪傑な主人公・車藤左(くるま・とうざ)が活躍する娯楽要素たっぷりの傑作時代小説である。

関が原の合戦を間近に控えた慶長5年(1600年)、車藤左と名乗る西国牢人が、会津上杉家馬回役・中条左内の屋敷を訪れる。ちょうどそのころ、上杉家にとっては、頭の痛い問題が持ちあがっていた。敵対する隣国伊達家が国境に築城をはじめたというのである。たった一人でその城を落とすと豪語する藤左。左内とともに敵の城を目指す藤左のもとにはやがて、地の利を心得た山賊、火術を扱う堺商人、村を治める巫女といった個性的な人物たちが集結する。

この作品の一番の魅力は、司馬の著作『竜馬がゆく』の坂本竜馬にも引けをとらない藤左のキャラクターにある。突拍子もない作戦で敵をかく乱したかと思うと、あっけなく捕われてしまったりと、藤左の大胆な行動力が物語をテンポよくおし進める。藤左のリーダーシップや、目標に向かって自己を発奮していく姿、トラブルへの対処法などは、現代人にも通じるものであるだろう。ただし司馬は、藤左を英雄としては描いてはいない。息をのむような無常な光景が広がるラストシーンには、司馬の歴史観の原点を見る思いがする。(中島正敏)

出版社/著者からの内容紹介

 関ヶ原の役前夜、伊達と上杉が鎬を削る東北の国境い。伊達は、上方牢人・赤座刑部に不落の帝釈城を築かせていた。――単身、この城を乗っ取ろうと狙う男がいた。上杉方・佐竹家の臣・車藤左である。敏捷な身のこなし、行動力にすぐれた男。加勢するは、銭愛好家、堺商人、巫女。一匹狼・藤左は敵の核心に迫った……。戦国乱世に生きた日本人を描く痛快時代小説。幻の名作、遂に文庫化。

登録情報

  • 文庫: 411ページ
  • 出版社: 光文社 (2002/11/12)
  • ISBN-10: 4334733999
  • ISBN-13: 978-4334733995
  • 発売日: 2002/11/12
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 鈴木純一 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
関ヶ原の戦直前の上杉領と伊達領の境界地が舞台.そこに野戦城を急ピッチで作る伊達側と,それに危機感を募らせる上杉側.物語は佐竹家の下級武士がひょっこり上杉側に現れ,その男が伊達の新しい城をひとりで取ってみせると豪語するところから始まる.これに個性的で親しみの沸く脇役が数人加わって本当に城取りが実行されていく...会話と心情描写が大半を占め,急ピッチといってよいほどのテンポで物語が展開するあたり,大半の司馬小説とは異色の存在.テンポが非常によいので一日二日で読めますが,読み終わった後に儚さや空しさを感じるというか,脱力感を強く感じさせられるのがこの小説のすごいところ.
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「城をとる」という子供の頃の夢を本当に実行に移してしまうバイタリティー
には圧巻させられます。主人公だけでなく巫女、商人、山賊、村民、牢人など
さまざまな人々が事件に巻き込まれますが、彼らの行動を通して当時の日本人の思考、気質を探る司馬氏の描写はこの作品でもいかんなく発揮されています。

 己の理想に従い突っ走る主人公、もたらされる結果、そして歴史という大きな流れ、など現代人にも多くのことを提起しているように思います。

このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By n+
形式:文庫
途中まで「痛快娯楽小説」だと思いながら読んでいましたが、
(いろいろあっても最後には城をとって大団円なんだろう、と思っていましたが)、
最後の最後までなかなか城をとれる様子がなく、ハラハラしながら読み進めました。
ラストも、ど真ん中な展開からは少しずれており(でも芯は外さない)、味わい深い締めとなっています。

また、仕事というもの、人間の性質というものを、鋭く端的にあらわした言葉が各所に存在し、読んでいて出くわすたびに、どきっとします。
あまりに実感をもって納得できるものばかりなので。
地に足の着いたファンタジーです。
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最近のカスタマーレビュー
「幻の名作、遂に文庫化」本の帯から
ストレート、簡潔、テンポが良い、次から次へと、
鞍馬天狗(ご存知ない方には失礼)よろしく、
怪人二十面相よろしく、... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: リンタロー
関ヶ原奥州地方版
あまり注目されない内容ではあるが、物語の展開はおもしろい。関ヶ原決戦前に上杉と伊達でこんなことが起こっていたとは注目していなかった。一味違った戦国ものもそれなりに... 続きを読む
投稿日: 2010/1/10 投稿者: 戦国時代狂
男は夢を見て馬鹿をやり続ける生き物なのです。
久しぶりに司馬遼太郎の本を読む。
「城をとる」という、一人の男が小さいときからの夢を実現する稀有壮大な話。... 続きを読む
投稿日: 2008/10/10 投稿者: stardust
ハラハラ、ドキドキ、娯楽…?
佐竹義宣の臣・車藤左を主人公とする異色の城取り物語。
一人で城を落とすと豪語する車藤左を中心とする痛快な娯楽小説です。... 続きを読む
投稿日: 2008/9/21 投稿者: chivarly
創作活劇
架空の人物をもとに、少人数で
城をとる話を描いている。

架空の題材なだけに
著者の歴史観や人間の心理観が... 続きを読む
投稿日: 2008/5/31 投稿者: あにも
はじめのうちはおもしろいのですが・・・
時は日本の覇権を賭けて東西の軍に分かれて争った関ケ原の合戦の少し前、東北地方にも一触即発の緊張した空気が流れていた。東軍徳川方に与する伊達家が、上杉家の備えにと国... 続きを読む
投稿日: 2007/8/23 投稿者: ピエロ
船戸与一風の司馬遼太郎!?
主人公と民衆、その圧制者という三者の配置のされ方が船戸与一の伝説なき地などの諸作品を連想させました。... 続きを読む
投稿日: 2005/8/8 投稿者: hoge2
庶民の目で見る戦国
家来も持たない下級武士が、商人,農民,盗賊などを巻き込んで、城を取ろうとする話です。... 続きを読む
投稿日: 2005/7/21 投稿者: リオ
異色の司馬活劇、大御伽草子。
é-¢¶3"°-1䶨¶o-1äé"¶... 続きを読む
投稿日: 2003/2/15 投稿者: bdn
他の本では、味わえないような
ä£\aä2é-"¡°äoo§μ-... 続きを読む
投稿日: 2002/12/28 投稿者: lemonerika
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