作者の実家が千軒の檀家を持つお寺ということで、実兄の修業時代の話や、お寺のことがわかりやすく語られてます。
修業に入る前、髪に別れを告げるべくいろんな髪型で遊ぶ姿や、熱があっても遊び倒すお兄さんがほほえましい。
観光で行く以外、近所の寺ですら入りづらく、ましてやお坊さんと知り合う機会などまずない人が多いのでは。
臨済宗ということですが、禅問答をしているから禅宗の一派なのだなと思う程度の無知な私ですが、
お坊さんがどうして妻帯するのか、修業はどんなことをするのか、お寺内部のシステムとかわかって面白い。
一番面白いのは、修業の厳しさの中の慈悲やお坊さんとしての自覚の芽生えに感動する一面、
なかなか彼女に会えなくて振られてしまったり、若い男子らしい俗っぽさもやっぱり残るのがいい。
老師ラブなのもかわいい。
堅苦しそうだと思わずに、手に取る価値はありますよ。
サービス業にしてしまっているお坊さんもいるでしょうが、かっこいい素敵なお坊さんもいっぱいいるんですね。