卓抜な着想と果敢な行動力によって、「薩長同盟」「大政奉還」など、維新回転の大仕事を為し遂げた龍馬。三十三年の短い生涯ではあったが、若いエネルギーを存分に燃焼させた一生であった。著者が本書を著した最大の理由が、この若いエネルギーを現代の若者に伝えたいということにある。刻々と変化する緊迫した社会情勢の中で、若者たちは何を考え、いかに行動し時代を動かしたのか。龍馬の人生を縦糸に、時代の景色を横糸にとり、ユーモアとリアリティという色付けによって、若者達の人間模様を見事に織り成している。これが「黒鉄歴画」の真骨頂であり、文字のみによる小説作品とは、一味も二味も違った味わいがある。
「文化庁メディア芸術祭・漫画部門」大賞受賞作。
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本書をまったく予備知識なく読むと、筋書きを追うことが難しいはずである。必ずしも連続性が考慮されておらず、龍馬を巡る事件オムニバス、という形態をとっているためである。登場人物についても、説明は少ない。絵柄も、内容も、したがって一般向けとはいえないと思う。
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