撃墜王・坂井三郎氏へのインタビューをベースにされている一冊です。
零戦の操縦方法が具体的に想像できるほどに詳細な記述は大変素晴らしいと思いました。
零戦についてお知りになりたい方、また操縦方法にご興味のある方には特にお薦めの一冊です。
ですが坂井三郎ファンの方で、すでに「大空のサムライ」と「大空に訊け!」を読まれている方は、
他書からの引用文もある為、多少物足りなさを感じるかもしれません。
残念ながら率直な感想を申し上げますと、本書のタイトル程のインパクトは受けませんでした。
意外にもあっさりした内容で、どこかで既に見た事のあるような文章を随所にお見受け致しました。
これは上記二冊や他の著書によるものと思われます。
しかしながら、本書は坂井氏が急逝されるまでの最期のインタビューを基に編纂されており、
坂井氏からの最期のメッセージが沢山込められております。
著者の坂井氏への敬愛ぶりが至る所から感じられ、素晴らしい作品に仕上がっていると思います。
本文では、エースパイロットの条件、零戦操縦法、空戦の極意、そして零戦のライバル機などについてイラストと写真を交えながら語られております。晩年の坂井氏の写真も掲載されており、老いてもなお威厳を感じさせる表情からは歴戦の猛者の風格を感じました。
目新しさに欠けるせいか、零戦の操縦について具体的に知りたい方にはきっと満足して頂ける内容だと思いますが、零戦マニアの方また坂井三郎ファンの方には意見が分かれる内容かも知れません。