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坂の上の雲 5つの疑問
 
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坂の上の雲 5つの疑問 [単行本]

ゲームジャーナル編集部
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

著者について

「ゲームジャーナル」はゲーマーによるゲーマーのためのボードシミュレーションゲームの専門誌です。雑誌には歴史上の戦いをシミュレートしたボードゲームが毎号収録され、収録作品に関する特集記事と連載記事が掲載されています。これまで収録されたウォーゲームのうち7点が英訳されて世界中でプレーされています。うち5作品がボードゲーム界で最も権威のあるチャールズロバーツ賞にノミネートされ、3作品が最優秀ウォーゲーム作品に選ばれています。

登録情報

  • 単行本: 215ページ
  • 出版社: 並木書房 (2011/12/1)
  • ISBN-10: 4890632840
  • ISBN-13: 978-4890632848
  • 発売日: 2011/12/1
  • 商品の寸法: 20.8 x 15 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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「坂の上の雲」を取り上げた類書が多数ある中で「日露戦争の史実はどうだったか?」ということを真正面から取り上げている点が評価に値します。

本書では、「児玉が本当に重砲転換を実施したのか?」「児玉は天才作戦家だったのか?」「もし、第一回旅順総攻撃時から203高地を攻めていたらどうなっていたのか?」「児玉は大山から第三軍の指揮権委譲を許可する一札をもらっていたのか?」などなどの点を、従来と異なる視点を提示する形で書かれており、しかも、そうした論旨を、類書のように史料に依拠しない「たられば論」や「空論」で展開するのでは無しに、これまで研究者も学術論文で利用したことがない参謀の日記や、書簡といった一次史料や、参謀の回想といった二次史料を駆使して論証しているのも好印象である。学術論文のように註記がしっかりついていて、どの史料を典拠として書かれているかきちんと明記されているのも、他の類書とは違って好印象が持てる。

特に興味深かったのは、司馬遼太郎が文庫版出版に際しあとがきで書いた「首山堡と落合」の誤りを史料を使用し論証したり、大庭二郎や井上幾太郎など第三軍幕僚の視点から論じた旅順攻撃の考察、伊地知幸介の再評価などである。伊地知が意外に活躍したことがあったり、日露戦後、明石元二郎が参謀次長に出世後に「無能」と周囲から評価されていたことにびっくりしました。

また、ウイキペデイアや他の本では、「児玉が大山から第三軍の指揮権委譲を許可する一札をもらっていた史料的根拠はない」と書かれてますが、本書には「第三軍の指揮権委譲を許可する一札」の原文が引用されている点も、とても新鮮でした。
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By MK
「坂の上の雲」に便乗して何点かの日露戦争関連本が出た2011年でしたが、おそらく本書はその数少ない収穫です。
基本的には小説「坂の上の雲」に記述された日露戦争の記述についての「疑問」を検証するというスタイルですが、むしろ小説とは無関係に「旅順の早期陥落はあるのか」「日本海海戦における丁字戦法の是非」「奉天会戦における日本軍の作戦構想は中央突破か包囲か」等いった古典的な論争に一石を投じる内容となっており、小説については「定説」を紹介するために使用されていると見た方がよいでしょう。

内容に関しては各項いずれも力作というべき内容ですが、陸戦関係の多くの項を担当している長南氏の論考が特に光る内容です。
一次資料の紹介とともに、最近の出版物にも目配せが行き届いており、記述もバランスのとれたものとなっているように思います。その主張を肯定するのであれ否定するのであれ、真面目に読みこめば多くのものが得られる内容でしょう。
並木書房からの日露戦争本は「坂の上の雲ではわからない〜」シリーズなど、あまり良い内容のものがなかったのですが、本書は出色の出来であり、日露戦争に対してある程度の知識と興味をもっている人は一読することをお勧め出来る内容となっています。

欠点としては、全体に日露戦争(あるは「坂の上の雲」)全体像を概観する記述がなく「知っている人向け」の構成であり、ライトな装丁にもかかわらず、初学の人には難しいと思われること、コラムなどが充実している反面、やや読みづらいレイアウトになっていることがあげられると思います。またタイトルの制約のためか、項によっては、まとめに多少の苦しさを感じる部分もあり☆4つとしていますが、気にならない人にとっては大した瑕疵ではなく☆5つとしてもよいと思います。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
小説「坂の上の雲」こそ史実として認識していた読者にとって、史実と比較した場合、司馬遼太郎風の脚色がしてあることを知り、日露戦争を新たな視点で見直すことができた。
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権威に騙されるな 0 2011/12/17
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