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坂の上の雲 (2) (文春文庫)
 
 

坂の上の雲 (2) (文春文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

日露戦争に存亡を賭けた日本は、瀬戸際に立たされていた。旅順のロシア軍大要塞が陥ちないのだ。その上、敵大艦隊も迫って来た。明治の群像を描く感動の大河小説

内容(「BOOK」データベースより)

戦争が勃発した…。世界を吹き荒れる帝国主義の嵐は、維新からわずか二十数年の小国を根底からゆさぶり、日本は朝鮮をめぐって大国「清」と交戦状態に突入する。陸軍少佐秋山好古は騎兵を率い、海軍少尉真之も洋上に出撃した。一方正岡子規は胸を病みながらも近代短歌・俳句を確立しようと、旧弊な勢力との対決を決意する。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 393ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1978/01)
  • ISBN-10: 4167105292
  • ISBN-13: 978-4167105297
  • 発売日: 1978/01
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (29件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 214,861位 (本のベストセラーを見る)
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By チャンチキチ トップ500レビュアー
形式:文庫
 第2巻で大変興味を持ったのは、子規と真之との本に関しての会話シーンである。メインは日清戦争だろうが、私は米西戦争を自分の目で見、作戦について考え、実際にどういった作戦が実行され、味方にどの程度の損害が出るのかを研究、観察した真之の姿が大変心に残った。また読書マニアの真之が「歴史とは、その時代背景にあった国が作っていくのではないか」と自分独自のテーマを持って探求した姿が大変興味深かった。また、真之は読書マニアでありながら、蔵書をほとんど持たない、というところに感心した。子規は、わずかなお金で購入した書籍を美術品のように大切にしているが、真之は読んだら「その本で重要なことは何か」だけに注目し、数行を暗記したり、書き留めたりしてそれでおしまいにする。そして自分が文章を書くときにそれを思い出している。真之が書いた、日露戦争での大本営への報告文が名文だったそうだが、こういった蓄積から生まれたものであろう。読書マニアでありながら、蔵書をほとんど持たない。それは「本を読みながら戦は出来ない」からだそうだ。

 このエピソードを読んでから、「本というものは持っていることが大事なのではなく、必要な時に自分の頭で検索できることが大切なのだ」と改めて思い直し、持っているだけになっている本をかなり処分した。真之は、「本は道具だからな」と子規に語ったが、まさにその通りだと思う。毎日のように本が出版されては返品されるような時代。本当の戦争は起きていないが、頭の中を常に「更新」していくためには必要な考え方だと思った。要点をつかむことにかけては天才という真之、決断や実行は頭脳がするのではなく性格がするものだという。だから、平素、そういう性格を作るように心がけるべきだと語る。

 日露戦争での参謀・秋山真之が現れるまでの日清・米西戦争での真之。大変興味深い場面です。この辺りの場面だけでも一読に値します。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
日清戦争での、日本の胸のすくような活躍に心が躍った。

硬直化した官僚組織の脆弱さ、小国ながらも、ようやく文明社会の一員として勢いよく成長をはじめた組織の強さというものが明瞭に表現されている。

この硬直ということはすべての成熟した組織に当てはまるもので、私もある大手銀行に勤めている身であり、痛く感じるところがあった。組織の硬直化ということでは、国も企業も関係ないものだと思う。

そして、海軍参謀真之が誕生するまでの成長振り、、、子規の晩年、、、明治男の愚直な眩しいまでの誠実さにことごとく心を奪われた。その後の世界大戦との大きな違いをまざまざと感じさせてくれた。歴史の教科書だけでは学ぶことのできない、重要な史実であると思う。

本当に素晴らしい作品です。先が楽しみ。

~日本の学校でもこういうものを教えてあげればいいのになあ、まず勉強が楽しくなるような気がするのですが、、、

このレビューは参考になりましたか?
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ぷりうす トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
列強の侵略の恐怖に追い立てられるようにして開国、ほとんど無血に近い明治維新という革命を成し遂げた明治日本が、悲痛なまでに苦しい国際情勢の中で「生き延びるため」に、まだ色濃く残る「武士道」の世界と「近代」の相克の中で、苦しみぬきながらも必死にはい上がっていく姿が描かれています。

ただし、戦争や英雄礼賛の物語ではなく、世間の風評にとらわれず、内外の文献を調査のうえ、登場人物の力量や性格について誉めるべきところは誉め、批判すべきことは徹底的に批判することにより、この時代の人間像を過不足なく描ききっています。

作者も指摘している通り、正岡子規、秋山兄弟という一応の主人公は、この「時代」と「人間像」を描くための一つの題材にすぎません(もちろん、彼ら3名はそのそれぞれの生き方について、英雄たるにふさわしいほどの魅力を持ってはいます)

明治日本人の「生きる」ことへのひたむきさ、一方での、生き抜くために必要な合理主義的な考え方、未来を信じる楽観的な見方などは、前途に希望がもてず閉塞感がただよう現代の我々こそ、見習うべきものなのではないでしょうか。

第2部では、日清戦争から日露開戦直前までが描かれています。なぜ、十分な国力を持たない日本が、当時「世界最強の陸軍大国」と呼ばれたロシアと戦わなければならなくなったのか。
そこにあるのは「国家の威信」といった抽象的な考えではなく、絶対的な力をもつ帝国主義の世界の中で「生き残る」ための悲痛な決意でした。

逆境にあって、ひるむことなく、「熱い想いと冷静な判断」によって、この無謀とも思える戦争に挑んでいく姿は、太平洋戦争前の日本の「精神主義」や現代日本の「事なかれ主義」とも異なった、自らの力で暗澹たる状況の中から一つの希望を選び取っていく決意が感じられ感動を覚えました。

また、その過程を冷静に描く司馬の筆致が、よりこの時代の空気をよく伝えているのだと思いました。

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最近のカスタマーレビュー
読みにくくて・・・
まだ、時間軸的には起こっていないはずの日露戦争の挿話が多すぎて読みにくい。

もっとスッキリ読ませて欲しい。
投稿日: 8か月前 投稿者: RYOUSHIN
日清戦争
文庫本2巻で、いよいよ日清戦争が始まります。
ヨーロッパの列強各国がアジアに進出する19世紀後半。日本はいよいよ近代化された戦争に突入。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: RB
イマイチ
司馬遼太郎の作品を始めて読んだ。

産経新聞の記者出身の作者の文体には感心しなかった。書き流して十分な推敲をしていないという印象。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: el siglo XXI
日清戦争はなぜ勝てた?
日清戦争の前後を描いた巻である。

秋山好古の旅順における研究の鋭さ
秋山真之の海軍戦術の研究... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: YU
明治時代
司馬遼太郎氏の歴史小説です。秋山兄弟・正岡子規を中心に時代を描きます。正岡子規の結核の病状は悪化し、死の淵にありながら、自分の俳論の主張を続けています。一方、明治... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: フィラデルフィアン
雄大な明治魂の連鎖。
日清戦争から始まるシリーズであり、その時代に生きる人びと、国を守るべく奔走する人々の気概を大いに感じられます。... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: happybear0823
明治人の明るさ
日清戦争という大きな戦争を初めて経験する日本。... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: 野球息子
丁寧な包装でした
エアパッキンできちんと包装されていました。商品も新品同様で満足度高しです。
投稿日: 2010/3/20 投稿者: ぷりん
大国の戦争の時代
ロシアの建国史に大幅な頁数をさいている。... 続きを読む
投稿日: 2010/2/20 投稿者: あり
《男の生きざま》。
今、第1巻を読了して、第2巻を読んでいる所である。作品を読んでいて、一番感じることは、やはり《男の生きざま》である。老いも若きも退廃して使いものにならなくなってし... 続きを読む
投稿日: 2010/1/30 投稿者: 新谷広規(詩人・歌人・面白研究家・サラリーマン)。
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