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31 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本人として生きるとはどういうことか,
By ちっちゃいおばちゃん (兵庫県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 坂の上の雲 第3部 ブルーレイBOX [Blu-ray] (Blu-ray)
「まことに小さな国が開化期をむかえようとしている」黒い画面に渡辺謙さんの声が響き、続いて映し出された百年前の日本人の姿…… 3年前初めてこのドラマに出会った時の感動は今も胸に鮮やかです。 始まりがあまりにも素晴らしいものであっただけに、このドラマが果たして、 その冒頭部にふさわしい締めくくりを迎えられるかどうか、かえって心配になったものでした。 どこかで息切れしやしないだろうか。良かったのは最初だけということになりやしないだろうか。 まさに、わが子の成長を見守る思いでドラマに寄り添ったこの3年間でしたが、 幸福なことに私の思いは裏切られることはありませんでした。 第3部の出来栄えは出色のもの。 近代の戦争を描写した作品としては、映画、TVを問わず、過去のわが国のどのような映像作品をも凌駕した傑作中の傑作となり得ていると思います。 ひとつ間違えば狂信的な響きを帯びかねない愛国心、あるいはナショナリズムというもの。 このやっかいではあるが実は大変大切なものを、 ドラマ「坂の上の雲」は、TVという媒体に許される限界ギリギリのところで、絶妙に描いてみせたと思います。 果敢な戦闘シーンがこれでもかこれでもかと描かれているにもかかわらず、 それらのシーンによってむやみな闘争心をあおられ、よし俺も戦争をしよう!という気になる人はおそらくほとんどいないでしょう。 この作品が我々の胸に呼び起こすのは、ある基本的な問いかけ。 日本人であるとは一体どういうことなのか。これからの時代、日本人である我々は一体どうして生きていったらよいのかという難しい問題です。 日本海海戦までを迫力たっぷりの映像で描ききったあとのドラマの終幕部は、 その後の真之の姿を静かに見つめるものとなります。 自分の人生には何か意味があったのか。自分の生き方は果たして正しかったのか。 それを問い続けながら49歳でこの世を立ち去っていく真之のどこか寂しげな姿は、 輝ける上昇機運と背中合わせに、底なしの暗さや切なさを隠し持っていた明治という時代そのもののようにも見え、 また同時に、日本人として精一杯生きることの難しさを無言のうちに語っているようにも思われます。 日本人として生きるとは一体どういうことなのか。 この作品を見るたび、我々は、力強く坂を駆け上がった父祖の姿に熱く精神を鼓舞されると同時に、 自分の生き方について真しに問い直し続けることになるでしょう。
46 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
5つ星以外は有り得ません,
By 野球息子 (東京都台東区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 坂の上の雲 第3部 ブルーレイBOX [Blu-ray] (Blu-ray)
全てを見終わって、本当に素晴らしい作品だったと思います。 全ての出演者、スタッフの志が伝わってきました。 中には「子規パートがいらない」だとか、「戦争シーンをもっと多くしろ」という意見も観ましたが、私はこれで良かったと思います。『坂の上の雲』という作品は、「明治の精神史」であって、「オプティミズム」が主題だからです。日露戦争はあくまで「舞台」ですね。それを考えれば、この作品は「明治の明るさ」を充分に伝えてくれましたし、その主題のために必要な戦争シーンは押さえていたと思います。他人を批判するようで失礼になりますが、それでもこれ以上の戦争シーンを望むのは、『坂の上の雲』という作品の主題を理解していないか、ただの「軍事マニア」さんかと。 好古や広瀬のもつ古武士の風、子規のもつ無限大の明るさ、東郷の器の大ささ、児玉のリアリズム、乃木の苦悩、久敬や貞・律たちの家族愛、そして何より真之のもつ可能性と「危うさ」、全てが「明治」という時代の一風景を象徴していたと思います。 司馬遼太郎さんは生前、「戦争賛美」と受け取られることを恐れ、現にそのように受け取る人もいるとか。しかし、このドラマは、そのようなイデオロギーなど下らないと思えるほど、「人間」というものを描いていたと思います。原作ファンとして100点満点、とまではいかなくとも、90点はつけさせて頂きたいですね。 今後、このような、壮大かつ感動的なドラマに会えるでしょうか。そう考えるとこのドラマの完結が寂しくなります。それでも、このドラマは、日本ドラマの可能性を大きく広げたとも思います。「テレビは終わった」などという意見も聞きますが、まだまだそんなことはない、そう感じさせてくれる、素晴らしい作品でした。 最後に、NHKスタッフのみなさんと出演者の方々にお礼を申し上げます。ありがとうございました。
11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
歴史好きとしてもいいドラマだったです。,
By
レビュー対象商品: 坂の上の雲 第3部 ブルーレイBOX [Blu-ray] (Blu-ray)
私は中学二年生なのですが、刑事ドラマや学園ドラマのようなフィクションのものよりも、このような事実を基にした硬派なドラマが好みなのです。1期から見始めましたが、脚本、配役、BGMとどれをとっても良かったです。久石 譲さんの音楽はどれも良いです。 個人的には戦争の描写が大好きなので、奉天会戦や旅順制圧戦、二〇三高地、そしてラストの日本海海戦で10話くらいたっぷり使ってもっと戦争についてやってほしかったです。 特に二〇三高地は、あんな簡単に制圧できなかったはずです。しかし、全体的な評価は非常に高いので☆5といたします。 このような戦争もののドラマが今後も製作されるよう期待を持ちたいと思います。
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