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坂の上の雲〈6〉 (文春文庫)
 
 

坂の上の雲〈6〉 (文春文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

長引く戦争で、国力の尽きつつある日本。ロシアのバルチック艦隊が発動する。国家の命運を賭けた大海戦が始まった──。全巻完結

内容(「BOOK」データベースより)

作戦の転換が効を奏して、旅順は陥落した。だが兵力の消耗は日々深刻であった。北で警鐘が鳴る。満州の野でかろうじて持ちこたえ冬ごもりしている日本軍に対し、凍てつく大地を轟かせ、ロシアの攻勢が始まった。左翼を守備する秋山好古支隊に巨大な圧力がのしかかった。やせ細った防御陣地は蹂躪され、壊滅の危機が迫った。

登録情報

  • 文庫: 375ページ
  • 出版社: 文藝春秋; 新装版 (1999/02)
  • ISBN-10: 4167105810
  • ISBN-13: 978-4167105815
  • 発売日: 1999/02
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 旅順、黒溝台, 2004/4/17
レビュー対象商品: 坂の上の雲〈6〉 (文春文庫) (文庫)
せまるバルチック艦隊、落ちない旅順、児玉や乃木の心労、
後の日本軍崩壊の遠因となった「情報軽視」が露骨に出て、
崩壊寸前となった黒溝台。

6巻の注目舞台はこの辺でしょうか?

黒溝台のくだりで、末端の一人一人の兵士の奮闘にスポットが
あたるのが興味深い。
弘前出身の兵たちが、息が凍るような寒さの中、日本軍崩壊を

止めるために奮闘し、前進する。

彼らの中には「八甲田山」エピソードで有名な連隊の兵もいる
のだが、死の寸前、寒さに遠のく意識の中でも
銃を手放さずに戦う姿の点描は自分の中ではこの作品の白眉のひとつ。

国同士が国民の血を流し合って戦う意義もまた考える必要があるが、
この犠牲のうえに日本が成り立っている、ということを

もっと教育で伝えた方がいい、と考えるのは
自分だけではないと思う。

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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 騎兵隊・スパイ・軍楽隊, 2005/3/19
レビュー対象商品: 坂の上の雲〈6〉 (文春文庫) (文庫)
秋山好古率いる騎兵隊の奮戦に始まる第6巻は、明石元二郎という新たなキャラクターが登場し、スパイ小説のような舞台設定で革命前夜のロシアが語られる。歴史の表舞台には登場しない明石と言う人物はとぼけた風貌で大仕事をやってのけ、どことなく刑事コロンボを思わせる。著者は彼の業績を称えつつも、歴史の流れのなせる技として誉めすぎることなく伝えようとしている。

その後の章は、次のクライマックスに備える日本軍やバルチック艦隊の描写だが、軍楽隊の話や艦上の射撃訓練の様子など「余談」も盛りだくさんで、大変興味深く読んだ。

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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 官僚組織の腐敗の凄まじさ, 2005/8/18
レビュー対象商品: 坂の上の雲〈6〉 (文春文庫) (文庫)
日露戦争は、官僚組織が硬直化しきってしまった帝政ロシアと、国家というものをはじめて持ち、生まれたばかりの国家を何とか守ろうと国民上げての防衛を図る弱小国日本の闘いである。

今から考えると、確かに勝ったが例えばやり直しがきくとして何度か再戦してみればそのことごとくで日本は負けたであろう。ロシアが敗戦の中に自らの腐敗ぶりに気付くことさえできれば。それほど実力の差はあった。逆に言えば、その実力の差を跳ね返してしまうほど、一致団結してまとまった国家は強いということも言えるし、官僚化して硬直しきってしまった国家というのは話にならないもろさを抱えるということが言えることもよくわかった。

これは、戦争に限らない。社会におけるあらゆる事象にあてはめることができる教訓であると思う。それほどまでに、ロシアの官僚化が如実に描写されている。むしろ日本の勝利の原因は日本にではなく、ロシアにこそあったのだということがよくよく見にしみた。

そこを差し引いても、あまりある旧日本男児の気概、生き様にはただただ畏敬の念を禁じえない。狂信的とも言える、信念の強さは凄まじい。この気概をもってすれば今の日本も一気に救われるものと確信する。

痛快なまでの古きよき日本の魂が堪能できる。

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