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坂の上の雲〈5〉 (文春文庫)
 
 

坂の上の雲〈5〉 (文春文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (29件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

長引く戦争で、国力の尽きつつある日本。ロシアのバルチック艦隊が発動する。国家の命運を賭けた大海戦が始まった──。全巻完結

内容(「BOOK」データベースより)

強靱な旅順要塞の攻撃を担当した第三軍は、鉄壁を正面から攻めておびただしい血を流しつづけた。一方、ロシアの大艦隊が、東洋に向かってヨーロッパを発航した。これが日本近海に姿を現わせば、いま旅順港深く息をひそめている敵艦隊も再び勢いをえるだろう。それはこの国の滅亡を意味する。が、要塞は依然として陥ちない。

登録情報

  • 文庫: 413ページ
  • 出版社: 文藝春秋; 新装版 (1999/02)
  • ISBN-10: 4167105802
  • ISBN-13: 978-4167105808
  • 発売日: 1999/02
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (29件のカスタマーレビュー)
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By RB トップ500レビュアー
形式:文庫
正岡子規、秋山好古、秋山真之の3人を軸に物語は展開。(子規は第3巻でなくなります。)
歴史に関する記述も膨大で、作者の歴史観が入っていて完全に客観的とは言えないでしょうが、
明治時代の日本史・世界史を勉強しなおしている気持ちになります。

第5巻になって、いよいよ日露戦争でも有名な二〇三高地攻略を描きます。
小説という形態を取っているせいか、人物の有能・無能さをはっきり分けすぎでは?
と思うくらいの描写です。
その評価を全て鵜呑みにしてはいけない気がします。
まぁ、その分、小説としては読みやすくなっていますが。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
戦争の面白み 2010/2/15
By say
形式:文庫
こんなに戦争が面白いものだとは思わなかった。
誤解を恐れずに言うけれど、本当に面白い。
こんなものだと知っていたら、学校での勉強はもちろん、戦争を知っている人からの話だって
若い人たちはもっと嬉々として聞くだろう。
悲惨なことはもちろん悲惨だし、人を殺すことがいいことだなんてもちろん思わない。
それが戦争という状況の中でも、哀しいことだとはもちろん思う。

飽く迄小説であり、この全てが絶対に寸分違わず事実だ、とは思わないけれど、
それにしても面白い。戦争のイメージも変わったし、日本の軍隊へのイメージも変わった。
まあこれがもっと近代の戦争であれば、ここまで面白いとは感じないのかもしれない。
武士道とか騎士道とか、そういったものが色濃く残っているところに感動するのだ。
命を顧みず突撃する勇猛さであるとか、敵将の遺体を勇猛さに感動して葬るであるとか。
休戦の日、敵軍の将と出会い、敬礼をし合って菓子まで貰うとか、
降伏すると決まったとき、この凄惨な戦いが終わったことを敵味方入り混じって抱き合い喜ぶ。
滑稽にすら思えるほどに純粋で、強く、勇ましく、道の精神に溢れていると思う。

国家から義務づけられたのでない限り、
人間は本来武器をとって殺し合うことに向いていないことを証拠だてるものであろう。
という司馬さんの一文があった。
本当にそうであろうか?と少し思った。
戦時下でも殺し合いをしたくない、と、それをしなくてはならない大義名分が終わった時
敵味方抱き合って喜んだというのに、
今の日本は、陰鬱な事件が多くて気が滅入る。
それはまあ、殺し『合い』ではないので、違うといえば違うかもしれないけど、
対等でないだけに余計に惨めで惨たらしい殺しだ。
そこには武士道精神も馬奇士道精神も微塵も無い。

私たちはここで振り返る必要があると思う。
でなければ本当に、日本はプライドも何も無いただの属国になってしまうから。
今でも結構充分なっているが。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
全8巻からなる、日露戦争を中心に描いた歴史小説の5巻目。

苦戦続きの日本がやっと勝利しました。

苦渋の日々が続いた乃木希典も、これでやっと一息つけます。

が、この裏には満州軍総参謀長・児玉源太郎の姿があります。
天衣無縫なキャラクターである児玉は、乃木のようなカリスマ性はありませんが、物事を合理的に捉える事が出来た、まさに「近代」を宿した持ち主でした。

日露戦争が終わった後、燃え尽きるように死んでしまうのですが、そこが日本の悲劇ですね。
彼が生きていたら、太平洋戦争なる無茶無謀も、違った結末になったかもしれません。

あとこの巻では、バルチック艦隊のロシア→アフリカ→アジアをぐるっと周る大航海が描かれてます。
一つの冒険小説とも読めるんですが、これは当事者にとっては堪ったもんじゃない。
災難に次ぐ、災難で疲弊……。
でも疲弊しても、疲弊しても、航海を続けなければならない。
これじゃ、戦争に勝てるわけありません。。。

ところで、このシリーズの初期に出ていた秋山兄弟。
5巻目では、すっかり影が薄くなってしまいました。
最初は彼らが主人公だと思ってたのですが、どうやら『坂の上の雲』は歴史群像とも言うべき作品で、強いてあげるのなら「戦争」自体が主人公なのでしょう。

司馬らしい、俯瞰的な作りですね。
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