第4巻を読んでいて感じたことは二つ。
ひとつは「世界の中の日本」、二つ目は「著者の乃木嫌い」だ。
これまで読んだ司馬作品では(特に戦国期の作品では)外国人の名前が出てくることはなかった。
しかし、本作は日露戦争を描いた作品だけあって外国人の名前が数多く出てくる。
そのことを考えながら読んでいると、「世界の中の日本」を思わされる。
特にそのことを感じたのは日露戦争が「ロシア革命」に関わっている記述だ。
この部分を読んでいると、「やっぱり鎖国はよくなかったのか」と考え、また「世界の中の日本」を再認識させられた。
司馬遼太郎と言えば大の乃木希典嫌いとして知られている。
しかし、私がこれまで読んできた司馬作品からはそれを感じることはできなかった(強いて言えば「飛ぶが如く」)。
しかし、本作は違う。乃木批判のオンパレードだ。
ここまでこき下ろしていると、「乃木希典はよほどの愚将だったんだな」と思ってしまうが、逆に乃木を「名将」としている人もいるのでよくわからない。
ここからわかるのは、「良く見るも、悪く見るもその人の考え方次第」ということ。
「人の意見に左右されてはいけない」ということをここから学ぶことができる。
さあ、「坂の上の雲」も折り返し地点についた。
今後どのように歴史が展開していくのか。目が離せない。