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最も参考になったカスタマーレビュー
135 人中、117人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
いいものは生で。「地頭力」はただのキャッチコピーです、ご注意を。,
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レビュー対象商品: 地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」 (単行本)
「世界に○○はおよそ何個あるか?」googleやmicrosoftの入社試験で聞かれる、謎掛けのような質問。 これを道具も労力も使わずうまく解くには、「フェルミ推定」を使えばいい。 その方法とは、知っている知識を最大限に有効活用して、四則計算などを用いておよその解を出すやり方のこと。 著者によれば、この本は日本で初めてこのフェルミ推定を紹介した本だそうだ。 …で、ここまではいいのだが、それ以上は蛇足。残念なことに、この本の大半は蛇足に費やされている。 コンサル独特の上から目線の偉そうなラベリング(レッテル貼り)が至るところに散りばめられており、フェルミ推定の部分以外は正直言って時間を費やすに値しない。 前半の導入部などは聞き飽きた「ネットの普及による情報の氾濫が〜」というネット批判。 この本の顧客たる最前線のビジネスマンはその時点で興味を失うのではないだろうか(時代に乗り遅れた経営者ならともかく)。そんなことはもはや当たり前すぎて議論の枕にもならない。 フェルミ推定以降の部分で触れられる筆者の思考法とやらも、別段素晴らしいものではなく、類書に比べて学ぶべきところは少ない。 そもそも分類や図式化、ラベリングは「分析」ではないというのを著者は理解しているのだろうか。 終始2流コンサル(失礼)の得意げなプレゼンを見せられているようで、読むのは正直辛かった。 筆者はまず謙虚になって、フェルミ推定の良さを伝えることに専念するべきではなかっただろうか。いいものはいいものとして、サッと生で出してほしいものだ。 この本の貢献は唯一「フェルミ推定の紹介」。 お読みになるときはそこを頭において、効率的に時間をご利用になることをオススメする。
62 人中、53人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
基本的な主張には賛成だが、フェルミ推定ありきの主張には反対,
By MM (北海道札幌市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」 (単行本)
自分の頭で情報を整理し、答えのない問題を解決する能力を鍛錬することを啓蒙するために書かれた啓蒙書。このためには、フェルミ推定という手法が最良であると主張している。やや難解な文章もあり、一般の社会人を中心とした読者を対象にしていると思われるが、高校生以上であれば数日以内に読破可能。IT化によって便利な時代が到来した。しかし、手軽な情報を安易に利用してコピーする『コピペ族』が増加するばかりで、真に頭を使いこなす者は減少しているという背景を前書きで述べている。本主張には全面的に賛成である一方、フェルミ推定をこれほどまでに神格化して紹介することには疑問がある。もちろん、フェルミ推定は鍛錬の道具としては面白い。しかし、これを応用した予測によってもたらされる悪い影響は枚挙にいとまがない。フェルミ推定の応用による無責任な経済効率予測で建設された無駄な道路や飛行場で、地域経済が危機的な状況にあることは好例であろう。本書では日本の電柱の数を推定させる例題が紹介されており、単位面積あたりの電柱の数と日本の国土面積を推定するとほぼ正解が得られるとしているが、これらの因子のうち一方が大きくずれていると正解は得られないのに対し、二つともずれていると逆に正解に近い数字がでてしまう場合もある。後者の場合、結果的には正解であっても、プロセスが大きく的外れであれば、後になって大きな失敗をする可能性も出てくる。もちろん推定に必要な因子の選定自体が誤っていても正解が出てしまうこともあろう。個人的には、『短時間に得られる正確な情報を最大限に結びつけ、論旨の整合性と一貫性が得られる結論、またはそれを得るための方法論を考察する』ことが最良の地頭力の鍛錬になると考える。例題にある長蛇の列の待ち時間は短時間の観察によって正確な予測が可能であり、フェルミ推定など必要ない。現にフェルミ自身、死の床で点滴量を観察によって推量していたのだ。 多くの点で的を射た解説がなされている書と思う。また、フェルミ推定は注意して使用すれば有用な道具であるとも思うが、これが最適な手法であるとは思えない。十分注意して読むことができれば有用な情報も多い書であるが、著者の主張が偏っている点を危惧して星3つとした。NHKで紹介されたフェルミ推定による入社試験の模範解答は非常に的外れである。
166 人中、137人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
問題提起には賛成だが、フェルミ推定ありきの主張には反対,
By MM (北海道札幌市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」 (単行本)
自分の頭で情報を整理し、答えのない問題を解決する能力を鍛錬することを紹介するために書かれた啓蒙書。このためには、フェルミ推定という手法が最良であると主張している。やや難解な文章もあり、一般の社会人を中心とした読者を対象にしていると思われるが、高校生以上であれば数日以内に読破可能。IT化によって便利な時代が到来した。しかし、手軽な情報を安易に利用してコピーする『コピペ族』が増加するばかりで、真に頭を使いこなす者は減少しているという背景を前書きで述べている。本主張には全面的に賛成である一方、フェルミ推定をこれほどまでに神格化して紹介することには疑問がある。もちろん、フェルミ推定は鍛錬の道具としては面白い。しかし、これを応用した予測によってもたらされる悪い影響は枚挙にいとまがない。フェルミ推定の応用による無責任な経済効率予測で建設された無駄な道路や飛行場で、地域経済が危機的な状況にあることは好例であろう。本書では日本の電柱の数を推定させる例題が紹介されており、単位面積あたりの電柱の数と日本の国土面積を推定するとほぼ正解が得られるとしているが、これらの因子のうち一方が大きくずれていると正解は得られないのに対し、二つともずれていると逆に正解に近い数字がでてしまう場合もある。後者の場合、結果的には正解であっても、プロセスが大きく的外れであれば、後になって大きな失敗をする可能性も出てくる。もちろん推定に必要な因子の選定自体が誤っていても正解が出てしまうこともあろう。これがフェルミ推定の限界で、有名な『フェルミパラドックス』はフェルミ推定から生まれた(本書では言及していない)。個人的には『短時間に得られる正確な情報を最大限に結びつけ、論旨の整合性と一貫性が得られる結論、またはそれを得るための方法論を考察する』ことが最良の地頭力の鍛錬になると考える。また、論理的に正解が出せる場合に、フェルミ推定で姑息的に答えを出す悪い習慣がついてしまうことを危惧する。例えば著者が例に挙げている長蛇の待ち時間は、数分間きちんと列を観察していれば簡単に説得力ある解が出せるはずで、フェルミ推定など必要ない。現に、フェルミは死の床で点滴の液量を観察によって推量していたのである。一方、入社試験にフェルミ推定を出題するのは単なる流行で、会社側が問題作成に苦慮している証拠であるし、プロセスを無視して答えの数値のみで評価する面接官はレベルが低い。 多くの点で的を射た解説がなされている書と思うし、フェルミ推定は注意して使用すれば有用な道具であるとも思うが、これが地頭力鍛錬の最適な手法であるとは思えない。読者が十分注意して読むことができれば有用な情報も多い書となるが、著者の主張が偏っている点を危惧して星3つとした。フェルミの思考の記述は『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由』にあり、併読を勧める。追記として、NHKで放映されたフェルミ推定の入社試験の評価方法は適切ではないように感じた。
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