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18 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自然の営みと人間 この不可思議な関わり。,
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レビュー対象商品: 地震雑感/津浪と人間 - 寺田寅彦随筆選集 (中公文庫) (文庫)
本文に「今度の事変に対して政府のとったようないろいろの処置と ほとんど同じようなことを昔の政府がしている。 そうして、それがむしろ今よりももっと手捷っこく 手際よくできたかとおもわれるふしさえある」と書かれています。 この文を読んで くらくらっときました。 「今度の事変」というのは大正12年の関東大震災のことです。 その時は帝都復興院が設置され内務大臣後藤新平が兼務しました。 確か東日本大震災に対する政府のあまりの不甲斐なさと ドタバタさに対して、後藤新平の指示系統の的確さ 「復興の早さ」が話題になったはずですね。 当時 寺田寅彦は 「今の人間が昔のヒトに比べてちっとも利巧になっていないのではないか、 進歩しているのはただ”物質”だけではないかと」と 友人に語っています。 すると友人は「物質が進んだ代わりに人間は退歩した」と応えます。 しかし反面 物理学者的視点から自然を分析し、対する為政者も庶民も 流言蜚語に惑わされやすく いかに忘れやすいかを 悲嘆ではなく捉え、むしろさまざまな天災こそが 日本人を日本人たらしめたのではないかと 昇華させています。 震災を経験した今 必読書です。 解説の千葉俊二氏がこの著書の要点を網羅しています。
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