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地震の日本史―大地は何を語るのか (中公新書)
 
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地震の日本史―大地は何を語るのか (中公新書) [新書]

寒川 旭
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)

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知に歴史あり ~ 教養新書特集
岩波書店、講談社、中央公論新社の新書のうち、読み継がれてきたロングセラーをまとめてご紹介。

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本の歴史は、地震の歴史だと言っても過言ではない。人の記憶に残らず、文書に記述がないからといって、地震が存在しなかったと速断するのは大きな間違いである。地層を掘ってゆけば、地震の際に発生する噴砂や地滑りなどが、いつ、どのようにして起きたのかを、土や砂が雄弁に物語っていることに出会う。本書は、「地震考古学」を確立した著者による、日本歴史を地震の連鎖として描く異色の読み物である。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

寒川 旭
1947年(昭和22年)、香川県に生まれる。東北大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。通商産業省工業技術院地質調査所および独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員を経て、産業技術総合研究所招聘研究員、京都大学防災研究所客員教授。地震考古学・地震地質学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 268ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2007/11)
  • ISBN-10: 4121019229
  • ISBN-13: 978-4121019226
  • 発売日: 2007/11
  • 商品の寸法: 16.8 x 11 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 288,600位 (本のベストセラーを見る)
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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 読み進んでいく内に恐怖が…, 2008/2/8
By 
黒矢龍作 (埼玉県) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 地震の日本史―大地は何を語るのか (中公新書) (新書)
日本史を地震という側面からたどった一冊。

日本列島に住んでいる限り、地震は最も身近で防ぐ手段のない災害なので、先人たちがこうした事態にどう対処してきたのかを読むのは興味深い。

古代から2007年の新潟県中越沖地震まで、時系列を辿って国内の地震の記録、そして考古学、発掘による裏づけを淡々と照らし合わせていくだけの内容だが、時代が進んでくるにつれ、史料も増えていき、被害の詳細が明らかになって来るわけで、次第に読んでる側には恐怖の念が沸きあがってくる。

そもそも、自分が生まれてからだけでも、国内でこれだけ頻繁に大地震が発生していたという事実を読むにつけ、人間の記憶というのは風化してしまうんだなぁ…としみじみ思った。
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 縄文時代から現代までに起こった大地震。, 2009/7/21
By 
ポチR (神奈川県) - レビューをすべて見る
(トップ50レビュアー)   
レビュー対象商品: 地震の日本史―大地は何を語るのか (中公新書) (新書)
縄文時代から現代までに起こった大地震が順を追って書かれている本。写真や図も豊富で、過去の文書を元に書かれているので大変具体的。特に各地の活断層の地図がありがたい。現代の地震は2007年の新潟県中越沖地震まで。

第一章 縄文時代〜古墳時代
第二章 飛鳥〜平安時代中期
第三章 平安時代後期〜室町時代
第四章 安土桃山時代
第五章 江戸時代
第六章 江戸時代末期
第七章 近・現代

内容はかなり専門的なのでじっくりと読み進めた。その中には自分自身が経験したものもあり、地震発生時の体感、条件反射的な避難行動、地震後の被害などを思い出した。地震列島日本では、過去に起きた大地震はまた必ず来る。来たるべき大地震に備えたいと思う。
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 地震と津波の被害に何度も見舞われ、立ち直ってきた日本, 2011/3/25
By 
FreshAir - レビューをすべて見る
(トップ10レビュアー)    (殿堂入りレビュアー)   
レビュー対象商品: 地震の日本史―大地は何を語るのか (中公新書) (新書)
「私たちの国で暮らし続けるには、地震との共存は避けて通れない。このためには、過去の地震から多くの知識と教訓を得ることが大切である」。

タイトル通りの本。噴砂や砂脈や断層といった地質研究と古文書の記録によって、縄文時代から2007年の新潟地震までの各地に残る爪跡を紹介している。プレート構造の解説や、活断層の地図もある。一部で火山災害にも言及している(カルデラ噴火があるとものすごいことになる)。著者は考古学の現場で地震の跡と会って感銘を受け、1988年に学会で「地震考古学」を提唱した第一人者。

これを読むと、この国が頻繁に様々な地震と津波の被害に見舞われてきたことを改めて実感する。東海地震と南海地震がほぼ同時に発生して、日本の東西で被害が出たことがある。津波にしても、マグネチュードは電力会社が「想定外だった」という東日本大震災より小さいにもかかわらず、大差ない20mを超える波高が生じたものや、大阪湾内部にまで津波が押し寄せて被害をもたらしている例が過去にある。揺れはほとんどないのに津波だけは大きい「津波地震」も報告されている。また、内陸部で堤が地震により決壊したことで洪水が発生したケースでは、現代の巨大ダムで直下型地震があったらどうなるのだろうかと思った。山が半分崩れて城ごと一気に消滅した地震もある。複数の活断層がほぼ同時に活発になることもある。江戸の町では、地盤が固い大名屋敷と軟らかい下町で被害に大きな差が出た。さらに、吉原では出口がひとつしかないために、火事が重なって大きな被害が出た。関東大震災のように、朝や昼の食事の準備を行う時間が地震と重なることで火事の被害がさらに深刻になるケースもある。

今月、また新しい地震による悲劇が加わった。日本人で地震による被害を他人事だと考える人は少ないだろうし、もしいたとしたらその認識は改めなければならない。また必ずどこかにやってくるであろう災害に備え、歴史から学ぶことの大切さを痛感させられる一冊である。
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