外国人から見た日本、外国を知った日本人から見た日本、というネタの本は既にいくつもあるのですが、それでもまだいろいろ出てくる背景としては、やっぱり面白いし、売れるんでしょうね。単に外国から見ると日本はこんなところが良くないという記述ばかりが目立つ本はあまり好きではありませんが、本書はそうでもなく、異文化同士の違いということを最大限認めることの重要性を強調した上で、冷静におもしろおかしく見ています。
「泥棒注意」というのは確かに笑えますね。これはかなり日本的だと思われます。タクシーの運転手が女性客の荷物を積極的にトランクに出し入れしないのは、理屈というより単に習慣的な違いでしょうね。普通はお願いすればチップなしでやってくれると思われます。
「うがい」に関するスウェーデン人のだんなさんとその友人の医師の反応というのが一番笑えた。これは盲点だった。健康に良い、ということでは、日本が誇る「ラジオ体操」も、ぜひご家族にやらせてみていただきたい。
これに限らず、外国人と話していると、意外に健康・衛生面の感覚の違いに互いにびっくりすることがあります。私も以前、知り合いの外国人がイギリスではポケット・ティッシュを持っていないというから、驚いて、おまえらどうやって鼻かんでるんだ、と尋ねたたらハンカチを使うと言う。そんなの一緒に洗うと汚いよ言ったことがあります。おなかを出して寝ると寝冷えするよという日本人の常識は、逆にそんなの聞いたこと無いよ嘘だろと英語で言われました。
著者が書いているように、どっちが良い、ではなく互いに異文化を尊重しあいながら交流するのが一番よいのでしょう。むしろ、文化や習慣の違いは、きちんと相手を尊重して話しをする限り、元々共通の話題の少ない者同士の話しのネタにちょうど良いです。