「Rで学ぶデータサイエンス」シリーズの第7巻である。このシリーズは、統計、ベイズ、ネットワーク分析などデータ分析の様々なトピックを扱う点が先進的である。巻によってクオリティが様々なのだが、この巻は手法の説明、Rのコード、どちらもバランスがとれて充実した良書である。空間データは様々の分野(経済学、産業集積、疫学、生態学、地理学, etc)で利用されている。空間データ分析の手法は大著
Statistics for Spatial Data (Wiley Series in Probability and Statistics)を見てもわかるように、広大な分野であるが、その中からうまくトピックを選択して初心者でも十分利用できるような本となっている。読者は、この本をきかっけとして個別の分析手法について進むことができると思う。不満な点としては立地分析の章が3ページだけであり説明が十分でないことである。改訂版においてさらに充実することを期待したい。