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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
地球を巡る冒険,
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レビュー対象商品: 地球46億年全史 (単行本)
本書は、三葉虫の研究で著名な古生物学者リチャード・フォーティによる、地球科学の本で、地球史を語る上で、是非チェックしておきたい「地学名所」を、エッセイ風に紹介しているものである。邦訳出版社の販売方針のためであろう、フォーティの前訳書『生命40億年全史』にそろえる形でこちらも邦題に「全史」がつけられているが、本書は年代を追って通史として解説されている内容ではない。この本においてフォーティは、上述のとおり地球規模での地質巡検(現地調査・踏査のことを地質学の専門の方はこういいます)を行っている。その巡検は、ベスビオ火山から始まりワイメア峡谷(ハワイ)、ニューファンドランド(カナダ)、アルプスやアフリカの大地溝帯・・・フォーティという超一流のガイドによる解説付きである。図鑑ではないため、絵柄が少ない。私のように、専門家でない方はPCをネットにつなげ、‘Google Earth’を参照しながら読むと、理解が深まるだろう。 博学な氏の筆は本書においても遺憾なく発揮されており、随所にユーモラスな表現もあって読む者を飽きさせない。フォーティの専門からは、少しだけシフトしているからか、『生命40億年全史』よりも肩に力が入っていないようだ。その分、さまざまな挿話が縦横にちりばめられており、きわめて興味深い内容を展開してくれる。 500頁を超えるボリュームの本というのは読むためにはそれなりの時間が必要で、読み終わってから再度読みたいと思うものはそんなに多くない。本書はもう一度読みたいと思わせる数少ない一冊である。 蛇足だが、本書のまえがきでフォーティが触れている「プレートテクトニクス」理論の確立については、テッド・ニールド著『超大陸』が詳しい。併読をお勧めする。
60 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
この本を訳すには訳者の実力が足りない,
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レビュー対象商品: 地球46億年全史 (単行本)
原題: The Earth: An intimate history. 地史学と言っても,地質屋にとっては野外巡検の積み重ねによって成立するものである. そこで三葉虫のフォーティ先生は地質学的名所の案内記の形をとった地史の本を企てた.ここには博識なフォーティ先生のすべてが傾注されている.従ってその翻訳にも,著者並みの博識 (地学だけでなく,料理まで) の持ち合わせが要求される.ところが,殆ど素人に近い訳者が第一章を訳して,私を絶望させた.ナポリの守護聖人 San Gennaro を祀った大聖堂の内部が,こう訳されている(p.26) '大理石や蛇紋石,オニキス (何これ ?) のプレートがふんだんに...' 訳が分らない.プレートはオニキス以外のどれに掛かるの ? San Gennaro の遺物を納めた,施錠されたところに跪くのがカラファ枢機卿の像ではないの ? 句読点の振り方で,文章はいくらでも曖昧になる.Vesuvio の火山灰地が豊穣で,なぜ富士山の作った関東火山灰層がこうも不毛なのか,翻訳中になぜ考え,その答えを訳注としなかったの ? こう言う大小の無知に基く欠点のため,私は第一章で通読を放棄した.この本を訳す前に,Arthur Holmes: Principles of Physical Geology を用意し,眼を通して置くのが訳者の義務だった,と痛感する.それでも,面白そうな章を拾い読みする度に夢中で読んでしまう.この本はやはり地球に関する必須の書である. だからこそ訳者の実力が問題なのだ.
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
スケッチブック,
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レビュー対象商品: 地球46億年全史 (単行本)
タイトルから地球の歴史を時系列順に語った内容かとおもったが、まったく違っていた。著者の訪れた場所の地質の説明から話が広がるという体裁であった。なので、体系的に 知識を取得したい人には向いていないかもしれない。むしろ、そういう本を読んだ後の 副読本のような感じかもしれない。 例えると、おしゃべり好きな教授とともに、各地を巡り、地質学を学んでいくといった 印象です。読み終えた後は、ちょっと近くの山に行って地層を見てみたくなると思い ます。
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