とっても面白かった。題名からするとSFでも宇宙モノのジャンルって感じだけど、山本弘らしくそれだけにとどまらず、AI、ロボットといったものも加えられている。さらには、隕石が地球を襲うというパニックものの要素もある。出てこないのは宇宙人ぐらいで、本当に盛りだくさんだ。
物語の中心は、地球の危機をいかに救うかということだけど、AIと人間の関係や科学と宗教の関わりなど、彼の小説でよく書かれるテーマの方が、読んでいて気になる。現実の未来は、まったく同じようにはならないのだろうが、21世紀、そして22世紀の地球の姿を予言しているようで、非常に興味深かった。
昨年度出版された日本のSFの中でも、自分のベストスリーに入る。
今、日本のSF作家の中で最もアツい小説を書く人だと思う。