地球とは穏やかな環境を数億年、数十億年に渡って保ち続けた奇蹟の惑星であるらしい。小惑星衝突や,地球規模の大噴火、果ては太陽の照射が少ない環境でも巧妙に時にその一部である生命活動をも巧妙に使いより穏やかな平衡状態に達するフィードバックが働いて結果生命をその体の中に育み続けてきたようだ。と、奇蹟の星に生まれた人類はなんと幸運な種であろうかと思ってしまうが、ことはそれほど単純ではないようだ。この長い期間、種を保ち続けてきたのは我々が普段「生き物」と認識しているような眼に見える生き物とは違うようである。地球環境のちょっとした変動はたちまち修正されるといってもその時間スケールは数百、数千万年のことらしいし、穏やかな時期と言っても人類の生存が不可能な環境が果てしなく繰り返されてきたのが現実であり、我々抱く「青く穏やかな地球」はまったく例外的に訪れたたった1万年の記憶なのらしい。そんなことがおぼろげに分かった時につい考えてしまうのは、こんなとんでも無い事を分かってしまったこの本の著者らの人生観はいったいどうなってしまうのだろうかと余計な心配をさせらてしまう本である。