テレビなどのマスコミで、「温暖化ガスを排出し続けると地球気温が上昇し、極地の氷が融けて海面が数十センチも上昇し、日本の海岸線地域は水没してしまう」という話がまことしやかに伝えられている。私自身、何の疑いもなくそういう話を鵜呑みにしていた。気温が上がれば氷は融ける。しかし、北極圏の氷はもともと海中にあるので融けても海面レベルは変わらない。大陸の上に載っている南極の氷は標高が高く気温がとても低いので、少々の気温上昇では融けない。むしろ海面からの水分蒸発が増して降雪が多くなり氷量は増すのである。結局海面レベルは下がりこそすれ上がる事はない。裏づけがある。1350年頃までは地球気温は現在よりも二度位高く、グリーンランドは緑の島で(だから「グリーン」なのだ)農業や牧畜が盛んであった。
この本を読んで、物事を確認もせずにマスコミの言説を鵜呑みにしていたおのれを恥じてしまった。実はこの本の一番の主旨はまさにその点にある。本書は、昨今の「地球温暖化」問題を否定することを目的としているように見えるが、著者が何度も指摘するように、なんら科学的根拠もない言説をあたかも科学的証拠に基づいているような表現で巷間に流布している科学者とマスコミ(そこに絡む利権は取り敢えずのけておいて)が本当の問題なのである。本書では二酸化炭素による地球温暖化説自体の無根拠さについては、いちいち論拠と出典を示しながら解説してある。
最後にもう一つだけ、2001年8月の朝日新聞の記事。国土交通省は地球温暖化の影響で海面が上昇することを想定し、海岸などにある施設を守る計画作りに本格的に取りかかった。・・・計11兆五千億円の対策費用が見込まれている。
少しでも科学的判断力をお持ちだと思う方は、ぜひご一読をお奨めします。