地球温暖化の予測がどのようにおこなわれるのか、予測の不確かさは何に由来し、どのように測られ、どのように狭められようとしているのか、コンピュータシミュレーションの専門家である筆者が平易に解説している。センセーショナルなタイトル、内容の書籍とは一線を画し、専門分野の解説に終始する筆者の姿勢に好感が持てる。
モデリングの中身について深く知りたい人には物足りないだろうが、シミュレーションがどんな方法でおこなわれているのか、その方法はどんな現実、考え方にもとづいているのかについて説明されており、読者の温暖化リテラシーをあげるという筆者の意図は成功している。
筆者や専門家が予測の限界を理解しながらも、いかに信頼性を向上しようとしているのかが良く理解できた。