【収録作品と、内容の感想】
◆第1話「イタリア伊達男」
イタリア人男性が主人公だからか『テルマエ・ロマエ』を思い出して、
引き込まれます。巻頭の話にふさわしい、心をわしづかみされる素敵な話です。
◆第2話「ツバルと海」
二組の老夫婦が登場します。こんな老い方をしたいものです。
◆第3話「デンマークのユール」
思い出深い家を手放すかどうかに迷っている老夫婦の話。
年月がたつにつれ、修理する場所も増え、悩むのは日本の家屋も同じですね。
◆第4話「リオデジャネイロの夜」
飲み屋の店主と、そこで雇われているギタリストの話。
互いを思いやりあっている様や、ギタリストがギターを弾く理由に、
じーんときます。ギターの歌詞は、ストレートに、この漫画が伝えたいものまで
表現されています。
◆第5話「シリアの砂漠」
シリアを訪れた写真家、三年帰って来ない夫の帰りを、家事や羊飼いの仕事に
いそしみながら静かに待つ婦人、その夫。
かけがえのない人生の交わりが描かれています。
写真家は、シリアを去った後で、サプライズを残します。
一人の女性のために、ここまでできるのかと、胸が温かくなります。
◆第6話「アメリカンダンディ」
シカゴ市内の高層マンションのコンシェルンとして真面目に働いている52歳男性。
その人に見合いを勧める住人の女性と、その娘。胸躍る話です。
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【全体の感想】
世界の様々な土地で、様々な形で長年生きてきた人たちの恋愛模様です。
一巻は全6話収録されています。どれも短い物語なのに、登場人物が多く、
恋愛だけでなく、人と人の出会い、人間の関係性なども細やかに描かれています。
中高年の恋愛を扱った漫画は、もっとあってもいいと思っていました。
まさに、こういうのを読みたかったところです。