前作「回帰祭」と同世界を舞台とした作品
しかし、同設定というだけで、直接は前作との繋がりはありません。
四百年前に人類による環境汚染で一旦滅びた地球。
しかし、人類が退去した地球は緩やかに回復しつつあった。
異星人の手助けもあり、各植民地で増加した人類。
地球系連合を組織した人類は、地球の保護を決定し、地球への回帰を断念した。
地球保護委員会は地球の異星技術による汚染の阻止・外来種の排除を行っている。
更には、独自に地球に回帰した「新地球人」による環境破壊が問題となっている。
主人公は天才博士のクローンだ。
しかも、天才を研究する為に敢えて凡人として作られた。
「生まれながらの落ちこぼれ」だ。
SF的には、特に目新しいものは無かった。
しかし、小説としてはおもしろかった。
ボーイ・ミーツ・ガール&老婆の物語だ。
現代の「南北問題」「格差社会」「環境問題」にも通じるテーマが描かれている