自分がつきあってきた女性たちをネタに暴露本を書きまくっている作家、書かれた相手は当然恨み骨髄、アパートに押し掛けて彼に拳銃を向ける。
こんなシーンで始まる映画、このあと何故か彼は母校から表彰されることになり、アメリカ映画お得意のロードムービーが始まる。ベルイマンの「野いちご」のパロディーかなどと思っていると見事にはぐらかされる。
奇想天外とはあえて言わない。アレンの作品に接している人なら、サア始まった、、、とニンマリすることになるだろう。
特定の登場人物だけピンボケ映像にしたり、ゲーテのファウストよろしく「地獄」や「悪魔」が登場したりとバカバカしさは相変わらず、ユダヤ人に対する揶揄もいつもどおり、アレン節がまさに炸裂する。
散りばめられたジャズの名曲たちも聴きどころ、そして見所は何と言っても個性溢れる豪華な俳優陣、アレン本人はもちろん彼の分身に「さよならコロンバス」のリチャード・ベンジャミンや、「マッハッタン」のマリエル・ヘミングウェイら懐かしい顔ぶれが続々登場、少年時代のアレンを演じるトビー・マグワイヤも笑わせてくれる。
シリアスも巧いアレンだがやはり彼の本領はコメディー、ニューヨーカーかつユダヤ人でなければ完全には理解できないといわれるアレン作品だが、このテの路線が好きな方なら十分楽しめる。
そうでない方は見ない方がいいかも、、、。