もう20年以上も前のことです。読書好きの友人と行った書店で、平積みとなっていたこの文庫本の初版を何気なく買って読んで、一気に読書好きとなった思い出の本です。当時、酒も飲めぬ15~16歳の少年でしたが、酒や食にまつわるエッセイがふんだんに出てきたのにもかかわらず、たいへんおもしろく読めて、その後、開高健の本を読破、大変な読書家でもある開高がエッセイなどでたびたびスパイ小説、自然読本、日本の古典文学などへのおもしろさについて言及しているのにつられ、同様の読書傾向となり、現在では読書が最大の趣味となっています。
本当に「本のおもしろさ」を教えてくれる作家のひとりであり、私はこの赤茶けた初版本を今でも書棚の最前列に置いて、日々、読書ができる環境をよろこんでいます。