SF映画の原作のアンソロジー。映画を見たこともなければ、その原作を読んだことがない作品ばかり。有名どころを掲載していない点で、新鮮ではあったし、作品そのものを楽しむことはできる。巻末の添野氏の解説で、それぞれの映画の背景なりを紹介しているので、本編とあわせて読むと、映像で見たくなったりする。
個人的には、シオドア・スタージョンの「殺人ブルトーザー」はタイトルも含めて、B級映画ぽくて良かった。
■殺人ブルトーザー
太平洋の無人島で、試験的な飛行場建設に取り組む六人の作業員。重機乗りのトムは、ブルトーザ<デイジー・エッタ>が暴走し、同僚のリヴェラを殺害するのを目撃する。作業員達に犯人扱いされるトム。一方、<ディジー・エッタ>は、意思を持つかのごとく、暴走していくのだった・・・
結局、裏話的エッセイな、ハインライン『「月世界征服」撮影始末記』が、一番映像への興味をそそられたのだが。