先行シングル「沸点36℃」は久々に突き抜けたアップナンバーで大満足だった。
やはりイースタンはこれだよ!と言いたくなる様な、改心のシングルだった。
そこから一ヶ月、いよいよ到着した渾身のニュー・アルバムがこの「地球の裏から風が吹く」
である。正にイースタンの真骨頂といえる充実の内容だ。
ここのところイースタンは疾走感のある音像からどっしりと構えたような、
どちらかといえばミドルテンポの楽曲が多くなっていて、実際このアルバムでも
半数がそれだったりするのだが今回、後の半数はまた以前のような、
激しく疾走感のあるナンバーになってるのがミソだ。
これによってバランスが取れ、正直今が最高では?と言ってもいいほど
バンドとしてトータリティとカタルシスに溢れた作品になっている。
個人的に特に好きなのは「野良犬、走る」と「白昼の行方不明者」。
吉野寿の書く歌詞というのはいつの時も深みや、悲しみ、前に進もうという意思が
篭っているが、この2曲はそこから更に突き抜けたインパクトを感じる。
「野良犬、走る」のサビでまるでくたくたになった長距離走者が歌ってるような
必死で熱い歌声、だがそれは絶望ではなく精一杯の希望を託してる気がして。
だからこそ心のど真ん中まで直に響く歌、演奏が出来るのだと思う。
個人的にこのままイースタンが知る人ぞ知る音楽で終わって欲しくはない。
この3人が叫び、演奏し続ける限り私はずっとこの音楽を聴き、推していきたい。