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地球の目線 (PHP新書)
 
 

地球の目線 (PHP新書) [新書]

竹村 真一
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

地球温暖化にエネルギー不足、森林伐採など、人間がかかえる問題は数え切れない。
都市が自然と対立し、人間や人工物が地球環境にとって破壊的な存在となって
しまったのは、文明が「進歩」しすぎてしまったからでは決してなく、
我々の文明技術と社会技術が「未熟」すぎたからだ!

しかし、このような無知の知に気づけば、地球のデザインはもう少し調和的で
美しいものへと進化しうるはずだ。
本書では「太陽系エネルギー文明」へとシフトする現実的な可能性、
気候変動に対する「脆弱性」の克服、20世紀型のグローバリズムにかわる新たな
「地球大の連携のメリット」を主張する。発想を転換させ、地球の目線で物事を見ることで、
解決策は見出せる。
今後生まれ来る子どもたちに、地球の危機や人間の愚かさだけではなく、
地球という星のありがたさや、人間が果たしうるポジティブな役割について語って
聴かせてやれる環境づくりへのメッセージ。

内容(「BOOK」データベースより)

いま日本は、失業や医療・年金問題よりはるかに根本的なセーフティーネットを欠いている、と本書は問いかける。たとえば、日本はいま石油を輸入するだけで年間24兆円も使っている。これは自動車・鉄鋼・電気製品など日本の主な工業製品の輸出総額に匹敵する。世界が自然エネルギーに急速に移行し、“エネルギーがタダになる時代”が到来しつつあるのに、日本は石油依存から脱するシナリオが描かれていない。早ければ2012年には到来する「ピークオイル」(石油高騰)で日本が受けるダメージは欧米の比ではないだろう。もちろん日本の食糧の自給率も小麦や大豆など主要食品は1割以下で、食糧危機に対してとても「脆弱」だ。また海面上昇についても、東京などは20~30年以内に湾岸や東部ゼロメートル地帯は1階部分が浸水する可能性も考慮して都市計画をリセットする必要がある。川を下る自分の舟が滝つぼに落ちるかもしれない時に、舟に入り込んだ水を一生懸命かき出しているような現在の政治状況―。それを超えて、日本と地球をリデザインする大胆な道を提言する。

登録情報

  • 新書: 294ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2008/12/16)
  • ISBN-10: 4569700861
  • ISBN-13: 978-4569700861
  • 発売日: 2008/12/16
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:新書|Amazonが確認した購入
 1960年代のバックミンスター・フラーの「宇宙船地球号」の概念を突破口に、現在の科学力(2008年出版)で可能な新しい発展型地球号の姿を描く「地球目線の本」。
著者は、人類は地球にとってもかけがえのない生命体として存在し、70億の人口そのものをあたかも原罪であるかのような意識を子供たちに植え付けるような教育を否定する。
 人類が地球と「共進化する」未来像には興奮させられる。日本の未来像は海からの視点に切り替えることで新しい海洋国家ビジョンを提言。「日の本」として太陽エネルギーを利用した「海洋温度差発電」を提唱し、食料と水の問題からも解放されるという。そもそも、この星に本来エネルギー問題など存在しないと断言。

 一見ハイテンションの人類学者の夢想話にも聞こえがちだが、原発に関しては京大原子力研の小出裕章さん、海洋環境問題には気仙沼の畠山重篤さん、植林に関しては宮脇昭さんのデーターを紹介するバランス感覚はとても現実的で頼もしい。こと原発に関しては震災前の著作と思えぬほど本書の警告と重なっている。(とても保守系雑誌「voice」に掲載された論文とは思えない。)

 20世紀の人類の発展とは、ユニーバーサルデザインに象徴される誰でもスイッチ一つで操作できるカーナビや家電など、「人類をバカにしたような科学」に基づいた方向へ進んできたという。これからは、人間の本来もつ肉体的感覚能力を信頼し、その能力を阻害しない「開かれた科学」に基づくべき新たな人類に脱皮するべきだと著者は言う。人類の可能性を再び信じるべき、ルネサンス再来。
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By 天使のくま VINE™ メンバー
形式:新書
 地球環境問題というと、どちらかというとネガティブな未来を感じてしまう人も少なくないだろう。地球が温暖化して生物多様性が失われ、海面上昇で都市が沈む、という。だが、本書はこうしたことを逆手にとって、一方で地球温暖化を緩和しつつも、そのことに適応した都市づくりをしていくことを提案する。東京が海水面下になるという前提で都市計画を考える、という。海面上昇を肯定しているのではない。人間の能力を信頼しているということだ。
 環境をテーマにした著作が多いなかで、本書が特徴的なのは、都市づくりということが基盤にあるということだろう。コンパクトシティという構想にも近い、人類の新たなステージを象徴する都市、ということだ。そこでは、便利ということではなく、人間が人間らしく呼吸できるということがある。ネット社会を象徴するように、どこでも何かの情報とつながることができるというものだ。日比谷公園に行けば、そこがかつて海だったことがわかる。あるいは、ライブ地球儀があれば、台風がどこにいるのか、黄砂や大気汚染物質や火山の状態までわかる。それは、人が時間的にも空間的にも地球全体とつながっているという感覚につながっていく。そうした中で生きているということを感じることができるということだ。
 こうした感覚を持てば、温暖化も大気汚染や水質汚染もリアルに感じられるだろうし(本書では触れていないが、国際紛争も同じだと思う)、そうした感覚があってこそ、例えば低炭素社会に向かっていけるということになる。
 エネルギーと都市計画ということを考える上で、たくさんのヒントがここにある。
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8 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By rrrrr
形式:新書
マルチメディア・デジタル地球儀「触れる地球」で著名な竹村氏らしく、地球儀を回すように、個々からは見えてこない現在の地球が抱える諸問題のグローバルな相関性をさまざまな事例とともに説いてくれる。多様な情報が提示され、また著者自身の豊富な試みも逐次紹介されるが、内容の濃いこのストーリーの中で著者が浮き彫りにしようとするのは、わたしたちのわたしたち自身に対する無知と不信という思想的に根深い問題である。
現在進行形で地球と生命の途方もない奇跡の営みが解明されつつあるいま、わたしたちはわたしたちが生きていることの深さをもっと純粋にうけとめていい。不況とペシミズムが世界を覆っているが、真のブレークスルーはわたしたち自身の目線のシフトにあるということを、この本は教えてくれる。
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