ライバルとなるガイドブックは「ロンリープラネット(以下ロンプラと略)」が挙げられます。本書の最大の欠点は、間違った記事を改訂することなく毎回述べていること。そして、なにより個人旅行をするには情報量が少なすぎて現地へおもむいても太刀打ちできないことにあります。
たとえばデリー(A)からB、Cの観光地を巡るのならこれ一冊で何とか旅行できます。しかし加えてDを訪れてAに戻りたい。そうなると移動手段もルートも「ロンプラ」に頼るしかありません。
間違った記事は役に立たないばかりでなく、弊害すら与えています。
たとえば「ルート作り」43P。30日、40日と日数が増すにつれ、まさしく超人的なコース。これだけの地を訪れるのは絶対無理だと断言します。
こんな記事を信じると、実現不可能なスケジュールを立ててしまうといった過ちを犯します。
「旅の道具」34P。必要な物は現地調達も全面的に信じてはなりません。チャッパルというサンダルは、薄っぺらくて足の指が露出するため危険です。怪我をすれば旅に支障がでるばかりでなく最悪、破傷風という恐ろしい感染症にかかることもあります。
「両替」26P。$100くらいをこまめに替えるのがよい、は理想論。有名な観光地を訪れるだけか、あるいは一ヶ所に滞在して確実に両替できる銀行がある場合のみに限られます。移動する旅をしていて田舎の銀行でT/Cを両替しようとしても無理か、ひどく手間暇がかかります。
「インド服を手に入れよう」37P。初インドの人はボラれるので絶対に真似しないでください。生地や仕立てで相場があってないようなものです。
本書で今回評価できるのは、列車チケットのオンライン予約の説明がより丁寧になったことです。また、詐欺など様々なトラブルの実例は「ロンプラ」よりも勝っていて参考になります。丸ごと一冊持っていかずに必要なページをカットして小冊子にしていくと便利です。