本書は近自然学の立場から気持ちの良い生活環境の創造を、ドイツ・スイスの事例を紹介しながら提案する本です。
本書の特徴は、豊富な写真と洗練されたデザインにあります。近自然の技術によって復元され、もしくは景観的価値が向上した様子が生き生きと伝わってきます。写真にはそこで生活し、余暇を楽しむ人たちの姿が写し出されており、近自然、自然との共生による豊かな人間生活の姿を知ることができます。イラストやデザインも大変親しみやすく、眺めるだけでも楽しく、もちろん読みやすいものになっています。
全体として専門書というよりは一般向けの解説書といった感じです。近自然学の技術や考え方をベースにしていますが、生活の全領域を広く浅くカバーしていて、生活から考える環境問題&まちづくりという様相です。本書を読めば、自分の日常生活から環境や住み良いまちづくりのためにできることが、多く見つかるのではないかと思います。
自分の生活を考えることから、環境やまちづくりを考えたい人におすすめの本です。