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地球で最後のふたり プレミアム・エディション [DVD]

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内容(「キネマ旬報社」データベースより)

浅野忠信が主演、クリストファー・ドイルが撮影を担当するなど、アジアの才能が集結して制作されたラブストーリー。自殺願望のある潔癖症の日本人男性と、無秩序で奔放なタイ人女性。何もかも正反対のふたりは偶然出会い、奇妙な共同生活を始める。


内容(「Oricon」データベースより)

タイ映画界の新時代を担う監督ペンエーグ・ラッタナルアーン、撮影監督のクリストファー・ドイル、日本を代表する俳優浅野忠信の国境を越えたコラボレーションが実現。第60回ベネチア国際映画祭〈コントロコレンテ部門〉で主演男優賞を受賞したラブ・ストーリー。

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42 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 この空気がたまらない, 2005/3/16
By 一色町民 (愛知) - レビューをすべて見る
(TOP 10 REVIEWER)   
超几帳面なケンジに対して、部屋も人生もなすがままのノイ。しかし、お互いが隠し持つ、もう1つの顔を見つけた瞬間、言葉の壁を越えて、二人は次第に心を近づけていきます。孤独を強いられた男女が寄り添いあうのは自然かもしれませんが、ケンジとノイの世界は、奇妙な共通点で繋がれたパラレルワールドのような気もします。
映画は、全編を通して不思議な空気に優しく包まれています。浅野忠信は、やっぱり存在感あるね。ノイを演じるシニター・ブンヤサックの不機嫌な美しさ(?)も魅惑的。妹ニットを演じたライラ・ブンヤサックとのコンビネーションも、さすが実妹だけあって絶妙だし、姉妹が幻想的に錯綜するシーンは、ケンジだけでなく観客をも惑わせる。クリストファー・ドイルのカメラも素晴らしい。また、家中の物が、宙を舞いながら整理整頓されるシーンは、まるで宇宙の秩序が取り戻されるかのよう(少々ホメすぎ?)に幻想的でした。
ただ、三池崇史監督、そして田中要次、佐藤佐吉(キル・ビルの青葉屋コンビだよ(笑))のヤクザ3人組がタイへ乗り込むシークエンスは、緊張感とコメディのバランスがちょっと悪かったかな。そういえば、前半に登場する「殺し屋1」のポスターも、ウケ狙いが過ぎる。だって、日本文化センターにこのポスターはないでしょ。ニヤリとはさせられたけどね。
全てが夢であったかのような雰囲気を残しつつ、しかし、いつか二人は...と信じたくなるラストでした。
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11 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 意外にも良質で真摯な、正統派現代映画の佳作でした。, 2005/5/8
By ボヘミャー (千葉県) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
タイやタイ語や東南アジアに興味があるので、見た中の1本。映画の中でタイ語がしゃべられるだろうということ以外の興味はなかった。浅野忠信がベネチア映画祭でコントロコレンテ部門主演男優賞をとったことや、ロードショー公開時の宣伝フライヤーなどは見ていたけれど、特に期待していなかった。ところがこの映画、じつによくできた現代的センスを持った良品でした。まずよくあるようなPV的な無意味で不快なだけの編集や、カメラアングルがない。どのショットも安定していて、じつに冷静、知的。考え抜かれた音楽や効果音は、それ自体で一つの独立した世界を作り出している(見終わった後にいちばん残っているのは、この不思議な音像効果かもしれない)。整理しつくされた画面や、説明的なカットや情緒的な湿度を排した世界(特に突然始まる暴力)、時間軸を飛び越えて前後する編集などは、初期北野作品を直接思わせるが、それは芸のない模倣というよりは、驚きであり、好ましい。あの蒸し暑く、雑然としたバンコクの街や、タイの風俗が、低い温度でドライに画面に定着されている。それだけで価値がある。主演女優が話すタイ語訛りの英語は、タイ語よりもタイを感じさせ、楽しい。映画に対して真正面から取り組んでいることが伝わってくる。初期ウォン・カーウァイ作品の飛び跳ねるようなカメラワークが印象的だったクリストファー・ドイルは、もはや全く違った地点に立ち、ベッドにおかれたスーツケースひとつを撮るだけでサスペンスを成立させてしまうほどの緊迫感のある画面を生み出している。この映画を見ながら、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』という小説のタイトルを、ずっと思い出していた。
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8 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 Personal lifetime best, 2005/8/26
ペンエーグ・ラッタナルアーンの「6シックスティナイン9」「わすれな歌」に次ぐ日本公開3作目。前作「わすれな歌」のとても寓話的で、次から次に展開する物語の面白さと違い、本作はとても淡々と(魅惑的ともいえる)美しい映像と共にストーリーが進みます。
もちろんこの映画が人によってはジワジワと、まるで三年殺しの様に効いてきて頭から離れなくさせてしまうのは、ドイルの美しい撮影だけではなく、素晴らしいプロダクションデザイン(特にノイの家)、最高に気持ちいいファラムポーン・リディム名義、フォトステッカーマシーン演奏によるテーマ曲「GRAVITY」(04年、青山でのSOI MUSIC FESTIVALでは、フォトステッカーマシーンはかなりイメージの違う、熱い演奏でした)など魅力的な部分が多いからだと思います。

ノイがトリップして本が舞ったり(CGIの使い方がさりげない)、「わすれな歌」でおなじみのトイレへのこだわりなど笑える場面があったり、また「部屋にある死体」が再び登場したりと、監督としての技量、作家としての面白さなどもあって、浅野主演の次回作「INVISIBLE WAVES」への期待も膨らみます。

色んな解釈が可能なエンディングも含めて、タイのモワーッとした空気を思い出したい時につい通して見てしまう、(映画史的傑作とは言わないまでも)私にとっての「ライフタイムベスト」の一本なので、映画好きというよりも仲のいい友達にだけ「見ろよ」と(さりげなさを装って)言うことにしています。

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