午前0時にだけアクセス出来るサイト「地獄通信」、ここに恨んでいる相手の名前を書き込んで送信すると地獄少女・閻魔あいが現れ、彼女と"ある契約"を交わすことによって恨みの相手は地獄に流されると言うのが基本的なプロットです。昔からある「仇討ち代行」モノに、都市伝説やインターネットと言った現代風の味付けを加えた上、恨みのテーマに現代の社会問題となっている事象が多く取り上げられていることから、物語が非常に身近に感じられ、そんな点がファンを惹きつける魅力になっています。
とはいっても心の闇や社会の暗部をとことん抉り出すと言う鋭さは無く、全体的にソフトな描写に抑えられていますので、広い視聴者層に受け入れられる作品に仕上げられていると言う印象のシリーズです。
ただ、前巻までは"地獄に流される側"は地獄送りになっても仕方ないと納得できるような悪党として表現されていましたし、"依頼者側"も代償を支払ってでも地獄送りを依頼したいほど追い詰められた者として描かれていたので、割と視ている側がシンクロしやすい内容だったのですが、今巻に収録されているストーリーは、恨みの本質が明らかに逆恨みだったり、感情のすれ違いだったり、目的が恨みを晴らすと言う点に無かったりするなど、少々視ている側が感情移入し辛い内容を扱っています。元々閻魔あいは「強きを挫き、弱きを助ける」ヒロインではないのでこういった展開も充分ありなのですが、少し視聴者を選ぶ内容になっていると言えますね。あまりスッキリしない視聴後感が残ると思います。これこそ「鬱アニメ」の本領発揮ともいえるのかもしれませんが…
今巻だけの評価は☆3つと言ったところですが、シリーズ全体の出来の良さを鑑みて評価は☆4つとさせていただきました。今後柴田親子との絡みや閻魔あいの本質へのアプローチに期待したいと思います。