人の心の闇・業の深さを描いた異色のアニメ作品、シリーズ第3巻です。今巻には第7話から第9話の3回放送分が収録されています。
「闇に惑いし哀れな影よ 人を傷つけ貶めて罪に溺るる業の魂」このセリフの後に続くキメ台詞が非常に印象的な今作ですが、このクライマックスに至るまでの恨みを募らせていく過程の描写も、それほど過激さはないものの「心の闇」をうまく表現した味わい深いシナリオが多く、なかなか楽しませてくれる作品です。
但し、典型的な勧善懲悪ものではなく、「人を呪わば穴二つ」というセリフに象徴されるように、地獄少女に依頼をする側にも代償を求める設定ですので、爽快な視聴感はありません。「鬱アニメ」と言われる所以ですね。
今巻収録の第7話は、ストーリーの中心となる人物・紅彩香の描写が非常に秀逸で、ここまで放送された中では屈指の出来だと思います。「人を呪わば穴二つ」の穴がどこに待ち受けているのか?ストーリー展開が絶妙です。少々某超有名少女漫画のパロディっぽくもあるのですが、それもまたご愛嬌でしょう。また、紅彩香役の雪野五月嬢の演技が実に見事です。彼女はこういったキャラの演じ方が非常にうまい。一見の価値ありです。
第8話からは新キャラクターが登場し、ストーリー展開にアクセントが加えられていますが、まだまだどう物語に絡めるのかが見えてきません。逆に地獄少女の仲間達の印象が薄くなってしまっており、ピントが少々ぼやけ気味になっているように感じられました。まぁ今後どのように地獄少女と絡んでいくのかに注目したいとは思います。
全体に丁寧なつくりが好印象の作品です。