最初から固定ファンを持っている作品をアニメ化、あるいはコミック化、ゲーム化してファンの裾野を広げていくパターンではなく、最初から同時進行でアニメ版、コミック版、ゲーム版、小説版など複数のメディアにて展開していくパターンが最近また増えてきているように感じますが、この『地獄少女』もそういった企画モノの一つで、アニメ版とこのコミック版が同時進行で展開されています。
こういった戦略をとる作品の場合、発表メディアは違えども概ね似たようなファン層を意識した制作方針がとられる場合が多いのですが、この"地獄少女プロジェクト"の場合、明らかにアニメ版とコミック版でターゲットにしている層が異なっていますね。掲載誌が「なかよし」という少女向け月刊マンガ雑誌と言うのは、私のようにアニメ版から入ったファンにとってはかなり敷居が高いです(私が「なかよし」を立ち読みしていたらかなり奇異に見られるでしょうね)。ただ今回「限定特装版」が特典もそのままに復刻されたと言う事で「話のネタになれば」と思い購入しました(勿論レジに持って行く勇気はなくamazon購入です)。
内容的に、当然掲載誌が対象としている読者層を狙ったものとなっており、恨みを募らせていく過程と、対象者が地獄に流される際の描写がメインです。閻魔あいは"正義のヒロイン"的に描かれていますし、依頼者も地獄に落されると言う設定は勿論取り入れられているものの、余り深く追求されてはいません。「悪人が地獄に流されてめでたしめでたし」な展開がメインですね。アニメ版にあるような鬱な雰囲気はありませんが、掲載誌を考えれば止むを得ないでしょうね。
この1巻には5話収録されており、内2話は(今のところ)コミック版オリジナルストーリーです。アニメ化されている話も少女漫画としてリライトされていますので、アニメ版とはまた違った「地獄少女」を体験できるとは思います。